内容説明
本書は画材と技法の発達を追いかけ、時代時代の巨匠の描きかたを咀嚼して再現したものである。
目次
1 正確な下図に基づく計画的な制作
2 タッチとマチエールの効果に気づく
3 タッチの変遷とその理由
4 主観で描く
5 固定された視線からの解放
6 輪郭線―色面を囲む線(クロワゾニスム)
7 マチエールを生かす―支持体の選択
8 油絵のイメージをこわす―薄描き
9 暗色下地を生かす
10 モチーフの分割・再構成(分析的キュビスム)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがし
2
同『巨匠に学ぶ』シリーズの『構図の基本』、『配色の基本』が非常によかったため買ってみる。素人にはとっつきにくい西洋絵画史を「技法」の観点から概観しているためわかりやすい。非常に良い本だが、一般向けだった前ニ書に較べると技法の解説書だけにかなり専門的で、ある程度美術の素養があることが前提になっているため一般向けとは言い難い。美術好きなら目を通しておいて損はないが、高いのでそういう点でも万人向けではなかったり。2013/03/01
サトゥルヌスを喰らう吾輩
1
技法書7:美術史3くらいのバランス。最近少し絵を描くのでなんかヒントないかな〜と思って読みました。油絵やんないからせっかくの説明を使いこなせない…!というもどかしさがはんぱなかったですがとても面白かった本。いまは多様化している表現も「(大体は下手とか何それとか言われながらも)この技法を初めて使ったひとがいて、続くひとがいて、そしてあたりまえになった」という流れがあったんだなあということ、改めて知ってみるとなんかオオオ…と思います。実はすごさにぴんときてなかった系巨匠の革新性がわかって得した気分です。2022/05/12
HIDE
1
「あの絵はこうやって製作されていたのかーっ」という驚きながら読んでました。2013/06/09
akio__
1
油絵をメインとし、その技法の成り立ちを大まかになぞっていく体で書かれている。技法一辺倒ではなく、歴史的な変遷も知ることが出来るので理解もしやすい。さっぱりとした好感の持てる一冊。2010/02/01
Doraneko358
0
おもしろいけど、素人には役に立ちませんw2013/05/12