文化とまちづくり叢書<br> トリエンナーレはなにをめざすのか―都市型芸術祭の意義と展望

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文化とまちづくり叢書
トリエンナーレはなにをめざすのか―都市型芸術祭の意義と展望

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  • サイズ A5判/ページ数 263p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784880653648
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0036

出版社内容情報

まちにアートがやってきた! 県庁担当職員が見た
3年に一度の都市型芸術祭=トリエンナーレの政策と意義

あいちトリエンナーレ。この10 億円以上の税金を使う大がかりなアートプロジェクトの方向性は正しいのか。横浜や神戸のように都市型芸術祭を創造都市政策上に位置づけたからといって、必ずしも継続性が担保されるわけではない。このような文化事業は首長の交替や経済情勢などにより容易に政策転換されてしまう可能性がある。

著者は愛知県職員として、2009 年からあいちトリエンナーレの隣接都市空間の展開と企画コンペを担当。メーン会場となった名古屋市中区長者町地区では、トリエンナーレをきっかけに地区内外で若者らのコミュニティが次々と生まれ、その数、自発性、変容のスピード感などが、他のアートプロジェクトに比べ半歩抜きん出ているように思われた。その一方であいちトリエンナーレ開催後、札幌市・さいたま市・京都市など多くの都市型芸術祭が新たに開催・計画されたが、これらの国際展に対して均質化・陳腐化が指摘されている。

本書は、長者町地区で起きた地域コミュニティ形成の面での効果と「トリエンナーレがなにを目指すのか」、ひいては都市型芸術祭の今後の方向性に焦点を当て、その意義と継続の道筋を示す。

【目次】
第1章 都市型芸術祭の比較  
1990年以降のアートプロジェクトの展開/都市型芸術祭の流行と都市政策上の位置づけ/継続する仕組みの検討と今後の方向性/都市型芸術祭(国際展)とアートプロジェクト/経営政策と政策/効果とアウトプット・アウトカム・インパクト

第2章 あいちトリエンナーレの政策決定から開催まで(2006-2009)
課題設定過程-なぜ政治の議題として浮上したのか/「愛知の文化芸術振興に関する有識者懇談会」の政策立案過程/ 文化芸術課の政策立案と知事の政策決定過程

第3章 あいちトリエンナーレ2010開催とその後(2009-2013)
2010開催の効果/2010開催により長者町地区で何が起きたのか/ソーシャルキャピタルによる分析/まちはなぜアートを受け入れたのか

第4章 あいちトリエンナーレ2013開催とその後(2013-2015)
2013開催の政策決定と長者町地区の動向/2013開催の効果/2013開催により長者町地区で何が起きたのか/2013長者町会場の分析/今後の課題

第5章 トリエンナーレはなにをめざすのか
あいちトリエンナーレの政策評価/都市型芸術祭はなにをめざすのか

【著者紹介】
吉田 隆之
1965 年10 月神戸市生まれ。京都大学法学部卒業。愛知県教育委員会教職員課法務グループ在職中。2009 年から2010 年まで県民生活部文化芸術課国際芸術祭推進室であいちトリエンナーレ2010 長者町会場を主に担当した。職務の傍ら2010 年京都大学公共政策大学院修了。2013 年東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程音楽文化学専攻芸術環境創造分野修了。公共政策修士( 専門職)、学術(博士)。研究テーマは文化政策、アートプロジェクト、トリエンナーレ。

内容説明

県職員が現場で見た、芸術祭とまちづくりの融合。

目次

第1章 都市型芸術祭の比較(1990年以降のアートプロジェクトの展開;都市型芸術祭の流行と都市政策上の位置づけ;継続する仕組みの検討と今後の方向性;都市型芸術祭(国際展)とアートプロジェクト
経営政策と政策
効果とアウトプット・アウトカム・インパクト)
第2章 あいちトリエンナーレの政策決定から開催まで(2006‐2009)(課題設定過程―なぜ政治の議題として浮上したのか;「愛知の文化芸術振興に関する有識者懇談会」の政策立案過程;文化芸術課の政策立案と知事の政策決定過程)
第3章 あいちトリエンナーレ2010開催とその後(2009‐2013)(2010開催の効果;2010開催により長者町地区で何が起きたのか;ソーシャルキャピタルによる分析;2010長者町会場の分析;まちはなぜアートを受け入れたのか)
第4章 あいちトリエンナーレ2013開催とその後(2013‐2015)(2013開催の政策決定と長者町地区の動向;2013開催の効果;2013開催により長者町地区で何が起きたのか;2013長者町会場の分析;今後の課題)
第5章 トリエンナーレはなにをめざすのか(あいちトリエンナーレの政策評価;都市型芸術祭はなにをめざすのか)

著者等紹介

吉田隆之[ヨシダタカユキ]
1965年神戸市生まれ。京都大学法学部卒業。愛知県職員。文化芸術課国際芸術祭推進室で、あいちトリエンナーレ2010長者町会場を主に担当。職務を離れてからも、一市民として、またコーディネーターとしてアート活動やまちづくりに関わる。2010年京都大学公共政策大学院修了。2013年東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程音楽文化学専攻芸術環境創造分野修了。公共政策修士(専門職)、学術(博士)。研究テーマは文化政策、アートプロジェクト、芸術祭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Koichi Tamura

6
あいちトレンナーレは、初回は観客として(長者街でうけたインタービューがTVで流れたらしいが、自分では見ていない)、2013年は写真部として、一部中の人として関わった。そのときの疑問「何のために、あいちトリエンナーレをするのですか?」。(実際、キュレータの方にも質問した。)筆者の吉田さんも県職員として関わり、そのことについて疑問をもって、継続を願って、このレポート(だと思う)を書かれた、のだと思う。次回2016年の実施も決定して、すでに動きはじめているが、瀬戸内芸術祭のような、地元の誇り?になるようなものに2015/08/10

yyhhyy

2
愛知トリエンナーレを行政側で担当した人がその地域コミュニティ活性化の視点を語る2018/08/15

rincororin09

1
内部にいらっしゃった人だからこその情報量。やはり、事が動くためには魅力的なキーマンが必要なんだな。2016/10/05

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