出版社内容情報
かつて「野外彫刻」、「屋外彫刻」などさまざまな名称で呼ばれていたパブリックアート。
本書は多様な解釈が存在するパブリックアートの歴史的展開と到達点を解明する。アー
トが美術教育や文化資源・文化政策と融合し新しい価値を創造することで、現代社会に
どのような有効性をもたらすのか。多彩な作品を紹介しながらパブリックアートの歴史
的な広がりと地域再生、さらに芸術文化の未来について考察する。
1:アートの定義とパブリックアート概念
2:パブリックアート前史(日本)
3:野外彫刻展の歴史と到達点
4:彫刻シンポジウムの歴史と到達点
5:「彫刻のある街づくり」の展開と到達点
6:「アートプロジェクト」の展開と芸術支援活動
7:アートの力と芸術の価値
附論
1.「文化としての野外彫刻を考える」藤嶋 俊會
2.「パブリックアートと文化政策」伊藤 裕夫
【著者紹介】
1953 年、新潟県五泉市生まれ。1978 年東京教育大学教育学部
芸術学科(彫塑専攻)卒。1989 年、毎日新聞社主催・毎日郷土提言賞富山県優秀賞受賞。
著書に『新潟街角の芸術̶̶野外彫刻の散歩道』(新潟日報事業社,1987)、『富山の野外彫刻』(桂書房,1991)
内容説明
パブリックアートの歴史的展開とその到達点の解明、と、その到達点が美術教育や文化資源・文化政策と融合し新しい価値を創造することで判明する現代社会における有効性への提言。多様に解釈されるパブリックアート関連の領域を、2つの視点でまとめた。
目次
1 アートの定義とパブリックアート概念
2 パブリックアート前史(日本)
3 野外彫刻展の歴史と到達点
4 彫刻シンポジウムの歴史と到達点
5 「彫刻のある街づくり」の展開と到達点
6 「アートプロジェクト」の展開と芸術支援活動
7 パブリックアート研究の成果、そしてアートの力と芸術の価値
著者等紹介
松尾豊[マツオユタカ]
1953年7月、新潟県中蒲原郡村松町(現五泉市)生まれ。1978年3月、東京教育大学最後の卒業生として、教育学部芸術学科彫塑専攻を巣立つ。新潟県内の公立中・高教師、1987年、富山県の高岡第一高校に移り、1989年9月平成元年度「毎日郷土提言賞」富山県優秀賞受賞。2012年3月‐2014年3月まで、美術科教育学会高校美術研究部会初代代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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