出版社内容情報
「新しさ」を生み出す「創造の場」はどのように生成され、どのような集合的プロセスをとおして創造が達成されるのか。
社会構造の変化により都市の空洞化や荒廃が問題となる中、地域資源を活かした多彩な芸術文化活動、市民活動、経済活動によって発展する創造都市は現在最も注目される都市論である。
そして創造都市のカギとなるのは歴史や風土に根ざした地域固有の芸術文化の価値を見いだし、地域の社会と経済の発展につなげることが大きなポイントとなる。
本書では「創造の場」をとらえる4つのカテゴリー[A:アトリエL:実験室 T:劇場 C:カフェ]とシステムモデル
を構築し、ケーススタディから創造都市(クリエイティブシティ)の基本構造を探る。
【著者紹介】
大阪樟蔭女子大学学芸学部教授。大阪市立大学大学院創造都市研究科博士(後期)課程修了・博士(創造都市)。文化経済学会〈日本〉理事、奈良市文化振興計画推進委員会副会長。
内容説明
「創造の場」をとらえる4つのカテゴリー“A:アトリエ、L:実験室、T:劇場、C:カフェ”とシステムモデルを構築し、ケーススタディから創造都市の基本構造を探る。
目次
1章 「創造の場」をとらえる―4つのカテゴリー(創造都市と芸術文化への注目;創造都市の「創造の場」とは ほか)
2章 「創造の場」をみる―まちづくり・アーティスト集団・NPO(城下町における地域活性化―伊賀上野のまちづくり;前衛アーティスト集団の18年―「具体美術協会」 ほか)
3章 「創造の場」を解析する(事例から―C:カフェの重要性とL:実験室との連関;心理学における創造性研究 ほか)
4章 「創造の場」をひろげる―界隈・地域・都市(アート拠点からの星座的展開―BEPPU PROJECTの活動;地域文化資源の地下水脈と農村再生―上勝町・神山町 ほか)
5章 創造するまちへ(「創造の場」のインプロビゼーション;折り重なった文化地勢―「創造の場」の基層 ほか)
著者等紹介
萩原雅也[ハギハラマサヤ]
大阪樟蔭女子大学学芸学部教授。1958年生まれ。大阪市立大学大学院創造都市研究科博士(後期)課程修了・博士(創造都市)。大阪府立高等学校教諭、大阪府教育委員会事務局社会教育主事等を経て現職。文化経済学会“日本”理事、奈良市文化振興計画推進委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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