内容説明
米国少年司法の脱厳罰化の動きは、脳科学・神経科学の知見によるところが大きい。それらの知見を明らかにし、米国少年・刑事司法の現状を分析。厳罰化を指向するわが国の少年司法のすすむべき方向性を、理論・実務の両面から検討。
目次
序章 少年司法において脳科学・神経科学の知見が果たす役割を総合的に分析
第1章 脳科学・神経科学の進歩と少年司法の変容
第2章 脳科学・神経科学と少年非行
第3章 少年の認知特性と司法面接―法と心理学の観点から
第4章 脳科学化する社会と少年観
第5章 脳科学・神経科学と少年に対する死刑・終身刑
第6章 脳科学・神経科学と適正手続保障―米国連邦最高裁J.D.B.v.North Carolina判決の検討を中心に
第7章 米国少年司法の最近の動向
第8章 脳科学・神経科学の進歩が少年司法臨床に与える影響
第9章 脳科学・神経科学の進歩が少年弁護実務に与える影響
第10章 脳科学・神経科学の進歩が少年裁判実務に与える影響
第11章 脳科学・神経科学の観点から見た少年司法の展望
著者等紹介
山口直也[ヤマグチナオヤ]
立命館大学教授。1961年、熊本県生まれ。1994年、一橋大学大学院法学研究科(公法・刑事法専攻)博士後期課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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