加藤周一の思想・序説―雑種文化論・科学と文学・星菫派論争

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784876999880
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

知の巨人「加藤周一」を単独で論じた初めての本。詳細な「年譜」初公開。

目次

第1章 「雑種文化論」の基層(1)「二本のポール」と「西欧体験」(知識人の「日本回帰」と「雑種文化論」;「二本のポール」の軌跡―“最も日本的なもの”の復権 ほか)
第2章 「雑種文化論」の基層(2)相対主義/普遍主義の視座(自文化の“脱中心化”の試み;普遍主義の感覚的裏づけ―西欧の風土と感受性 ほか)
第3章 「雑種文化論」の基層(3)日本文化の「雑種性」について(「雑種性」という用語の企意―日・欧の近代文化の比較;日本文化に混在する文化の形態 ほか)
第4章 加藤周一における科学と文学―日本近代文芸思想の一側面(「反・科学主義」・「反・文学主義」の問題点と「文学」概念の拡大;文学と科学の協働―価値観の転換 ほか)
第5章 「星菫派論争」遠望(「星菫派」・その認識の差異について;“近代的自我”と“実存”―「自己」・「現実」・「主体性論争」 ほか)

著者等紹介

矢野昌邦[ヤノマサクニ]
1944年、高知県に生まれる。中央大学法学部卒業。明治大学大学院文学研究科博士後期課程中退(単位取得:日本文学専攻)。高等学校などで教育活動に従事しつつ、日本近代文学・日本文化論を研究。米国アジア学会、昭和文学会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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