内容説明
本書は、ノーマライゼーションの思想をあらためて検討し、あわせて知的障害者の自立とノーマライゼーション実現への問題提起を試みている。
目次
ノーマライゼーションと障害者の人権(反ナチズム・平和思想としてのノーマライゼーション;ノーマライゼーションの国際的展開とその意義;ノーマライゼーションに含まれる二つの要素 ほか)
「脱施設化」時代の知的障害者支援(どうみる知的障害者の「脱施設」;入所施設が解体される理由;脱施設とは何か―「北欧型」と「アメリカ型」 ほか)
知的障害者生活施設レポート(大阪府立金剛コロニー;知的障害者入所更生施設・三島の郷;知的障害者入所更生施設・山直ホーム)
著者等紹介
鈴木勉[スズキツトム]
仏教大学
塩見洋介[シオミヨウスケ]
大阪障害者センター
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感想・レビュー
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ゆう。
30
2003年発効。日本において、ノーマライゼーション=脱施設化といった誤った理論や認識があるなかで、障害者の権利や生活を保障するうえで、本来のノーマライゼーションとはどういった理念なのか、脱施設化がなぜ言われるようになったのかをわかりやすく述べられた本です。ノーマライゼーションとは施設解体ではなく、人間としてふさわしい「ノーマルなくらし」を営めるようになることが目的とした概念です。そして障害者を排除してきた社会の反省の上にたっています。施設の役割を考えつつ、ノーマルな社会を考えあうことが大切だと思いました。2018/07/12
aoi
2
障害者生活支援システム研究会(2003)「【シリーズ・障害者の自立と地域生活支援①】ノーマライゼーションと日本の「脱施設」」2022/07/20