内容説明
アリストテレスの自然学領域に属し、その体系的順序において『自然学』、『天について』の次にくるとともに、後続する『気象論』や生物学領域の基礎論ともなっている作品。月下界の自然的に生成消滅する事物が、主に質料因の観点から、「同質体」の生成過程の解明までを目指して考察される。近年論争となった「第一質料」をめぐる問題にも立ち入り、詳細で充実した註と解説を加えた新訳。
目次
第1巻(一元論者と多元論者、エンペドクレス説に対する批判;可分性と不可分性、アトミズムに対する批判;端的な生成と消滅;質的転化 ほか)
第2巻(四元素、四元素を構成する要素;第一の反対性質、熱と冷、乾と湿;第一の反対性質と四元素;四元素の相互転化 ほか)
著者等紹介
池田康男[イケダヤスオ]
高知大学名誉教授。1938年長野県生まれ。1970年京都大学大学院文学研究科博士課程退学。1971年清泉女子大学文学部講師。1981年高知大学教授を経て、2002年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マウリツィウス
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【古代ユダヤ教思想集成発展様式】古典古代ユダヤ教における古典ギリシャ思想の発展様式を意味していく。ヘレニズムにおいて可能とされた古典期ギリシャ語対照存在書物、タナッハを記述構築するのならば正答は「古典古代ユダヤ教の普遍書物性」引用でもある。つまり、アリストテレスにおけるセプトゥアギンタ参照網を事実確認、ボルヘス=七十人訳旧約聖書起源説を証明可能と呼べる。従って古代ユダヤ教の正体は「ボルヘス」史実性を保証、『バベルの図書館』の恣意的信憑性は除外される宿命を帯びた。ブエノスアイレスに眠る「史実世界証明起源」。2014/02/13