内容説明
ひきこもるにはひきこもるだけの事情がある。ひきこもりが問題なのではなく、背景で痛んでいるこころの傷こそが問題なのである。社会的関係性のなかで傷つけられ、自らの生きる意味を失い、不安から「こもる」青年のこころに目を向けよう。そのこころ模様を理解し、傷を癒すために―ひきこもる青年と親たちの手記も収録。
目次
第1章 ひきこもりの心性(ひきこもるという行動様式;現代青年に見るひきこもりとは ほか)
第2章 ひきこもる私からのメッセージ(もういちど十全にひきころりたい―「社会」との「折りあい」を求めて試行錯誤をくり返しつつ;ひきこもりから現在にいたるまで ほか)
第3章 ひきこもりの親からのメッセージ(「ひきこもり」からもらった絆―息子へのメール;子どものこころに寄りそう親に ほか)
第4章 「癒す」ために(こころの傷を診る;症状にも意味がある ほか)
第5章 こころの健康科学事業「10代・20代を中心とした『ひきこもり』をめぐる地域精神保健活動のガイドライン」に対する見解(「1章.『ひきこもり』の概念」について;「2章.関与の初期段階における見立について」について ほか)
著者等紹介
西村秀明[ニシムラヒデアキ]
1949年山口県生まれ。1972年日本大学文理学部心理学科卒業。山口県中央児童相談所、宇部保険所(現宇部健康福祉センター)、山口県精神保健福祉センターを経て、宇部フロンティア大学教授。臨床心理士。精神保健福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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