内容説明
涙雨、利休鼠の雨、雨燕、雪消しの雨、万糸雨、降りくらむ、鬼雨、月時雨、空知らぬ雨、梅雨葵…雨にまつわる美しい言葉たち。
目次
ニッポンの雨(美意識の雨;神様にたとえられた雨 ほか)
春の雨(春の気配;梅雨を呼ぶ ほか)
夏の雨(夏の気配;雨に縁ある妖怪と鬼 ほか)
秋の雨(秋の気配;恵みの雨 ほか)
冬の雨(冬の気配;時知る雨 ほか)
著者等紹介
佐々木まなび[ササキマナビ]
株式会社グッドマン取締役。HAURA Kyoto Japanデザイナー兼オーナー。JAGDA会員。「気配、闇、間」を好み、それらを意識したデザインを追求し、茶道、美術館、劇場関係のグラフィックデザインを手がける。1997年より、書家、石川九楊に師事。2005年に株式会社グッドマンに所属。菓子メーカーの顧問、ショップの空間演出、装丁、広告など、ディレクションやデザインを手がける傍ら、株式会社グッドマンのプロジェクトとして2006年に京都宮川町にオリジナルの紙文具屋「裏具」、2015年に三十三間堂南に「URAGNO」をオープン。2020年京都八坂通に初のオリジナルのテキスタイルショップ「HAURA Kyoto Japan」をオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コットン
74
日本の雨が好きという著者の全編『雨』に関するエッセイと著者はデザイナーでもあるのでカットも一部?担当。どっかで見た配色と感覚だなぁと思いながら完読。末尾を見て『裏具』のオーナーさんであることを確認。なるほど!2021/11/30
けんとまん1007
63
雨を巡る言葉の数々。日本語の豊穣さを、再認識。風流であり、粋である世界がここにある。2021/07/17
さとか
51
梅雨のあいだにポツポツ読み進めた本。とにかく装丁が美しく、手元に置いておくだけで癒されました。雨にまつわる様々な言葉を絵や写真と共に纏めた一冊。好きな言葉は「梅雨ごもり」。昔からあった言い方だと思うと、雨の日に憂鬱になって外出を躊躇う自分にも罪悪感が湧かずに済む😂今年は梅雨、短かったな。。2021/07/19
れっつ
36
大雨が心配される梅雨真っ只中のこの時期、何とも素敵な本と出逢った。『雨を読む』。雨にまつわる言葉、エッセイとエキゾチックで繊細なデザイン画、絵画作品、写真とで綴られた雨の本だ。雨というイメージの佇まいはどこか静謐で、心に沁みる反面、水の神・龍を思い起こさせ、恵みでありながら時に荒ぶる脅威も感じる。空や雲や虹などの自然科学の本は見たことがあったが、これはタイトル通り、読み物やアートとしても十分堪能できる(が8類の辞典扱い)。そして雨の言葉がこんなにもたくさんあったことにも驚く。今、心静かにおすすめの1冊。2023/07/02
つーこ
35
日本語の美しさ、自然の尊さ、そういったものを再認識させられた。これから梅雨に突入する日本だけども、雨の匂いや表情を楽しめたらいいな〜と思う。2024/04/07