感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうき
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集合的記憶は個人の周りの記憶と国家的な出来事によって形成させれていく。歴史が続くのは個人の記憶と国家的な現象と接続して後世に集合的な記憶として継いでいかれる。そして集合的記憶は物語として私たちに過去から現在へと続いていく。2011/12/31
Daimon
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身体、儀礼、繰り返される日常の行為
地面の底
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アルヴァックスはベルクソンの持続や記憶を個人的なものでしかないと批判するが、おそらくベルクソンの心理学的な側面しか理解していないのだろう。時間と空間、記憶と物質のあいだに本性の差異をみた意図を理解しているとは思われない。それゆえ、社会的時間も生きられた時間として純粋持続の延長のように捉えてしまう。とはいえ、制度についての学としてはこの点は大きな欠点にはならない。ベルクソン哲学を引き継ぎつつ、社会論へと展開していく議論として読める。2024/04/01