出版社内容情報
● 朝日新聞2006.11.26 重松清氏 書評
●アエラ2006.11.27号 松山巌氏 書評
内容説明
12月の初めに出る「新年号」。雑誌の中には常に近未来の時間が流れている。われわれは雑誌を通して「起きつつある何か新しいこと」に参加し、「一歩先の未来の予感」を共有する…。雑誌が持ちえたこうした“共同幻想力”はどのように作り出されたのか。気鋭のコラムニスト/批評家が編集者、デザイナーたちの“雑誌のカタチ”をめぐるドラマに迫る。
目次
序論 反懐古的雑誌論序説―「一歩先」の未来への予感
第1章 『POPEYE』―読者の欲望を喚起する
第2章 『少年マガジン』―ジャンル横断のグラフィズム
第3章 『ぴあ』―過剰な誌面がもたらしたもの
第4章 『週刊文春』―“集合無意識”のデザイン力
第5章 『ワンダーランド』―新聞+雑誌のハイブリッド
第6章 『婦人公論』―世紀に一度の第リニューアル
第7章 小学館の学年誌―平面を立体にする「お家芸」
第8章 『クイック・ジャパン』―“B6判マガジン”が描いた夢
著者等紹介
山崎浩一[ヤマザキコウイチ]
1954年横浜生まれ。早稲田大学政経学部卒。専攻ゼミは大衆社会論。所属の漫画研究会ではポップアートやパロディを研究。在学中よりアルバイトやミニコミ編集者として商業雑誌界の周辺を徘徊。「混ぜて欲しそうな素振り」が認められ、編集/エディトリアル・デザイン/イラストレーション等の汎用雑務家としてプロ生活に突入。主に『宝島』『POPEYE』等のカルチャー誌で活躍。八〇年代のカルチャーシーンを批評・図解し版下まで自作した『なぜなにキーワード図鑑』(『宝島』連載・冬樹社・新潮文庫)で書籍デビュー。多彩な紙誌に寄稿するコラムニスト/批評家として活動するかたわら、新聞書評委員なども務める。また書籍の装幀を手がける他、数誌の創刊準備スタッフとしても参加。現在も飽くことなく雑誌をメインステージに表現活動を継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。