内容説明
2008年、北京五輪を前に対中国円借款が終了、日中経済関係は新たな段階に入る。政策決定過程の現場を知る著者がその背景を分析、「ポスト円借款時代」の日中関係を展望する。
目次
対中円借款開始への歩み
検証・対中円借款小史
対中円借款終了の決定まで
対中円借款終了決定の背景(費用対効果の不均衡;なぜ二〇〇五年春だったのか)
ポスト円借款時代の日中関係
著者等紹介
関山健[セキヤマタカシ]
外務省経済政策専門家、東京財団研究員。1975年愛知県に生まれる。1998年大蔵省(現財務省)入省、大臣官房文書課、理財局財政投融資総括課等を経て、2003年財務省を退職。その後2005年より、外務省経済協力局国別開発協力第一課、外務省アジア大洋州局南東アジア第一課等で勤務。その間、香港大学修士課程、北京大学博士課程等へ留学。また2007年より東京財団研究員も兼ねる。専門は国際政治経済学、東アジア国際関係(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Humbaba
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かつて,中国に対して円借款は双方にとってメリットのあるものであった.しかし,時代が変われば友好の証は有効を壊すものへと変化してしまうこともある.時代の動きを理解して,次はどのようにして有効な関係を創り上げていくのかを考える必要があるだろう.2010/08/11
メルセ・ひすい
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9-60 赤67 ‘50年代後半、イデオロギー上の対立から‘60.07中ソ関係悪化、ソ連は経済協力打ち切り、専門家の引き上げ‘64供与していた8400億円、全額前倒し返済要求。鄧小平・英国でアクタレつく‘77.09「かつて、我々は各方面においてソ連から学ぼうとしたが、すっかりしてやられた・・・」と述べた。●答え・・それは毛先生様がスターリンに本気で馬鹿にされ無能の、ただ運のいい豚だったせいだよ! ‘70代にニクソンの対中経済封鎖政策も大幅に緩和された。そして、日本の対中政策も自由度がアップ。‘2008/03/28