内容説明
「秘・無期限」と刻印された機密文書は、日米地位協定の解釈・適用のマニュアル。沖縄復帰の翌年に作成、10年後に増補されたこの文書は、日本政府の対米姿勢をあますところなく伝える。
目次
第1条 米軍人等の定義
第2条 施設区域の提供、返還、共同使用
第3条 施設区域内外の管理
第4条 返還施設・区域の原状回復・補償
第5条 船舶・航空機等の出入・移動
第6条 航空交通
第7条 公益事業の利用
第8条 気象業務の提供
第9条 米軍人等の出入国
第10条 運転免許証及び車両〔ほか〕
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感想・レビュー
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Mark
22
難しい問題ですけれども、しっかりと現実を見なければなりませんね。いろいろな見方、考え方についてバランスよく勉強してみたい。2015/02/09
たまきら
21
これは、外務省が無期限極秘と定めた日米地位協定の考え方、という協定解釈適用マニュアルです。琉球新報がスクープした内部告発の書なんですが、くらくらする用語をかき分けながら読んで自分が最初に思ったのは、こういうことは機密文書にするべきなんだろうか?ということです。外交手腕を真に発展させるために、もっとしたたかに、小国なりの戦術を展開するために、多くの優れた手腕の人たちを育成するために、こういう研究は学術機関にも解釈を仰ぐべきではないのだろうか。隠すから後ろ暗くなる。まっすぐ受け止めるべきではないだろうか。2017/07/02
Happy Like a Honeybee
6
米国の一行政機関に、日本が占領されている事実を確認できる一冊。 横田ラプコンエリアなど、未だに日本が独立国家でない証拠が紐解ける。 領事裁判権、公共役務の利用優先権の事実など、外務省が機密文書として秘蔵したい内容が記録されている。2019/05/21
逍遥遊
5
36-01-20180501 この本を読んで、是非はともかく役人という人種は、本当に屁理屈を考えることに長けているなと感心した。役人は己の感情が無いのか?それとも無責任なのか?確かにこの解説メモ?を読むと整合性がとれるようになっている。この役人の上をいくには…難しいなぁ~2018/05/01