内容説明
ブッシュ米大統領は、イラクを「悪の枢軸」と呼び、またも総攻撃の意図をちらつかせている。しかし―大統領。攻撃の命令を下す前に、ぜひともこの写真を見てほしい。劣化ウラン弾による白血病に苦しむ幼児の姿を。子ども専用墓地にえんえんと広がる小さな土饅頭を。頭部の欠損した無脳症児の閉じられぬ瞳を。
目次
1 湾岸戦争から10年
2 小児病院白血病専門病棟
3 生活のなかの子ども
湾岸戦争から10年、イラクは今・劣化ウラン弾―もう一つの“核戦争”(初めてのイラク行;黒髪を失った少女;劣化ウラン弾;非武装地帯―DMZ;地上戦;砂漠のトマトとキノコ;ベドウィン;子ども専用墓地;経済制裁の影響;アメリヤシェルター;白血病のサアド;少年の心に芽生える復讐心;ボロボロの机と教科書;誕生日を知らないムハンマド;七歳の少女ファーデル;子どもたちが死んでゆく;バスラの病院;無脳症の新生児;それでもイラクを攻撃するのか)
著者等紹介
森住卓[モリズミタカシ]
1951年生まれ。フォトジャーナリスト。基地、環境問題等をテーマに取材活動を行ってきた。1994年より世界の核実験場の被曝者を取材。5年にわたる旧ソ連セミパラチンスク核実験場の取材で、週刊現代「ドキュメント写真大賞」を受賞。99年に出版した『セミパラチンスク』(高文研)で日本ジャーナリスト会議特別賞、平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞を受賞。98年より湾岸戦争で米英軍がイラクで使った劣化ウラン弾による人体への影響の取材を続け、外国人ジャーナリストとして初めてイラク・クウェート国境の非武装地帯に入り、『サピオ』『週刊プレーボーイ』『FRIDAY』などに作品を発表。99年、コソボの民族紛争でNATO軍が使用した劣化ウラン弾の被害についても取材をすすめている
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