内容説明
現在、韓国に生きる被爆者は約一万人、その多くが韓国南部ハプチョンの出身だ。そこには軒並み被爆者の集落もある。ここは“韓国のヒロシマ”と呼ばれる。被爆後の半世紀、人々はどんな思いで日々を生きてきたのだろうか?その肉声を全身で聞き、その姿を正面からカメラに収めたフォトドキュメント。
目次
1 なぜ韓国に広島・長崎の被爆者が(日本人だけでなかったヒバクシャ;韓国人が大量に日本に居たのは?)
2 陜川出身者に集中した理由(大正以来の陜川→広島ルート;「ここは第二のヒロシマだ」)
3 “軒並み被爆者”の集落を訪ねて(20軒中9軒が被爆世帯―栗谷村・楽民;被爆二世が支える高齢化農業)
4 在韓被爆者の“肉声”を聞く(全身のケロイドが語るもの;「早くお迎えがこないかな」 ほか)
5 問われる日本の責任と補償問題(四カ国被爆者の共同行動;二つの“被爆者援護法裁判” ほか)