出版社内容情報
土方定一との出会いから生まれた衝撃的なデビューから40年余。「帰りの不安があるような頂」が好きと語る登山家・一原の緊張感に満ちた世界を開示する。
内容説明
この作品集は、三つの指針にしたがって編集されています。ひとつは、一原有徳が1951年に油彩画をはじめてから今日にいたるまでの仕事を体系的に紹介すること。ふたつに一点制作のモノタイプ作品に対して、複数点数を刷ることの可能な版の作品を、今回新たにエディション・ワークと命名し、制作年順に整理付け、カタログ・レゾネとして概観できるようにすること。そして最後に文章家としての一原の仕事や彼をめぐる記述などをできるかぎり記録すること。これらを通して、一原の全足跡がうかがえるように構成いたしました。
目次
こびとの鍛治屋―一原有徳の作業
影帽子―一原有徳と土方定一
金属凹版と一原有徳
一原有徳 1951‐1989