目次
第1部 アプローチ別語彙シラバス論(初級総合教科書から見た語彙シラバス;話題から見た語彙シラバス;コーパス出現頻度から見た語彙シラバス;語彙密度から見た語彙シラバス;日本語学習者から見た語彙シラバス ほか)
第2部 ニーズ別語彙シラバス論(理工系留学生のための文字・語彙シラバス;日本語教育専攻大学院留学生のための語彙シラバス;子どもを持つ外国人のための語彙シラバス;就労者のための語彙シラバス;外国人看護師のための語彙シラバス ほか)
著者等紹介
森篤嗣[モリアツシ]
大阪外国語大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。博士(言語文化学)。Chulalongkorn University、実践女子大学助教、国立国語研究所グループ研究員、助教、准教授を経て、帝塚山大学現代生活学部教授
山内博之[ヤマウチヒロユキ]
筑波大学大学院修士課程経営・政策科学研究科修了。経済学修士。岡山大学文学部講師、実践女子大学文学部助教授を経て、実践女子大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Nobu A
3
購読本読了。自分の英語学習を振り返ってみても、言語習得に語彙力が大きな役割を担っていたのと語彙習得にどれだけの労力を費やしたかを考える。英語に遅れをとっているが、コーパス構築は随分整備され、これから期待が高まる分野。12本の秀逸な論文が前半はアプローチ別、後半はニーズ別でそれぞれ集録。英語と比べ、日本語は漢字やオノマトペ等語彙が複雑。逆に、語彙シラバスの重要性も高まる。学習者のニーズに合わせ、見返り度がより高い語彙の選定が効率的・効果的な学習に繋がる。日々の授業での語彙の扱い方も考えさせられる良書。2017/02/03