キネマ旬報ムック<br> いつも心に樹木希林 - ひとりの役者の咲きざま、死にざま

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キネマ旬報ムック
いつも心に樹木希林 - ひとりの役者の咲きざま、死にざま

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  • キネマ旬報社(2019/02発売)
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  • サイズ B5変判/ページ数 191p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784873768588
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C9495

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

210
タイトル通りッ! と心の底から、そう思った。「樹木希林」という生き方を、常に心に留めてマネしたい。「全身癌」になったとき、「突然死ぬのとは違って癌は、向き合えるからいい病気」と、思い定める。「癌」という見るも恐ろしい漢字さえ、「ヤマイダレに品の山だから、良い品物が埋もれているのよ」と、常に前向きだった。言葉が「軽い」現代、「ウソ」がない希林さんの言葉だからこそ、いつまでもこだまするんだろう。数多く出版されている”希林本”の中でも、「集大成」と言っていいほどの1冊。ゆかりの人々どのパートを読んでも中身が濃い2019/09/27

けんとまん1007

50
適当な言葉が浮かばないが、やはり、深くて広くて凄い!としか言いようがない。語り口も独特で、年々、平易な言葉になっていたように思うが、その奥行きは却って深くなっていたように思う。人間としての幅だろう。2021/03/10

あこ

23
あらためてかっこよくて魅力的な女性だと思った♡。業者は全く違うけれど演じることのノウハウが私の仕事にも通じるところがあり面白かった。そういえば、劇作家の平田オリザさんも「演劇は曖昧な領域を扱うのに優れており医療コミュニケーションにも活かせる。」と言っていたな。今まであまり意識しなかったが、心の琴線に触れる作品があったら、監督や演出家や脚本家などを確認して作品を見ていくのも面白そう。橋本治との「現代に貞女は必要か否か!」という内容の対談も興味深かった。また作品を通して希林さんにお会いしたいです(^^)2020/06/15

青木 蓮友

22
このムック本こそが、樹木希林さん関連でピカイチかもしれません。とてもつもなく濃ゆい内容で、空気感というか気配が切り取られて載っています。写真もあるからだけじゃない、希林さんもちろん掲載されている人物全員のそれぞれの時間、息遣い。さらっと読もうとしたらとーんでもなかった、嬉しい誤算のガチ読書となりました。記事の順番がまた憎いんですよね、年表があるのもとってもいいし、エッセイもたくさん。是枝さんの弔事と也哉子さんのあいさつ全文が載っているのも最高です。嘘のない誇張も世辞もない、まっすぐな哀悼の真心を見ました。2019/09/24

kayo

18
先に『120の遺言』を読み、こちらも気になり手に取りました。若いのにお婆さんの役を演じる変わった方というのが子どもの頃見た希林さんの姿。実際お年を召されてからは実にカッコよくシニカルでユーモアたっぷり。彼女の家族観、人生観は斬新なようで、筋の通ったものがあり肯いてしまうものがあります。実際希林さんとお仕事をされた方から見た希林観もたくさん読めて感慨新たでした。自分が死ぬまでのことを自然の流れに任せながら、真逆に先を読んできちんと自分の体を、そして死に様をコントロールしてもいるようでありました。2019/11/05

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