内容説明
現代の分散システム設計においてデータの扱いは重要な課題です。本書は、データを処理し、保存するさまざまなテクノロジーの特性を詳述することで、ツールの長所と短所を理解し、システムの課題と使用するアプリケーションに適した選択肢の発見を助けます。本書では、データの量や複雑さ、変化が課題となるアプリケーションを「データ指向」と名づけ、データ指向アプリケーションの設計を支える基本的な概念を解説します。そしてレプリケーション、パーティション、トランザクションなど分散データベースについて扱い、さらにバッチ処理、ストリーム処理など、データセットの取り出しや結合について解説します。データ処理のテクノロジーを総覧し、特性やトレードオフを詳述する本書はソフトウェアエンジニア、アーキテクト必携の一冊です。
目次
第1部 データシステムの基礎(信頼性、スケーラビリティ、メンテナンス性に優れたアプリケーション;データモデルとクエリ言語;ストレージと抽出;エンコーディングと進化)
第2部 分散データ(レプリケーション;パーティショニング;トランザクション;分散システムの問題;一貫性と合意)
第3部 導出データ(バッチ処理;ストリーム処理;データシステムの将来)
著者等紹介
クレップマン,マーティン[クレップマン,マーティン] [Kleppmann,Martin]
イギリス、ケンブリッジ大学の分散システム研究者。以前はLinkedInやRapportiveなどのインターネット企業でソフトウェアエンジニア兼起業家として、大規模なデータインフラストラクチャに取り組んできた。カンファレンスのスピーカー、ブロガー、そしてオープンソースのコントリビューターでもある
斉藤太郎[サイトウタロウ]
東京大学理学部情報科学科卒。情報理工学Ph.D。データベース、大規模ゲノムデータ処理の研究に従事。その後、スタートアップであるTreasure Data(2019年現在ではArmに買収され、Arm Treasure Dataとなっている)に加わり、アメリカ、シリコンバレーを拠点に活動中。日本データベース学会上林奨励賞受賞。OSSを中心にプログラミングやデータ処理を簡単にするためのプロダクトを作成している
玉川竜司[タマガワリュウジ]
Sky株式会社でソフト開発を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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