阪大リーブル<br> とまどう男たち―生き方編

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阪大リーブル
とまどう男たち―生き方編

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872594355
  • NDC分類 367
  • Cコード C1336

出版社内容情報

男子として生まれた不幸は、ある。男は何に気付いたら良いのか。死に方編とともに、気付きの男性学を示す。「男」は病気か? 息子に「おまえ幸せかい?」と尋ねる親はどれくらいいるだろうか。男子として生まれた不幸は、ある。男は戦闘的である必要が減り、Y染色体は短縮され、容貌は美しくなり、女性も社会で活躍するようになってきた。しかし、男は若いうちから徐々に孤立し、女よりも腹の脂肪が増え、自殺率が増えているのだ。高度経済成長時代から時代が変わり、とまどう男たちに何が起きているのか。死に方編との同時刊行。

<strong>はじめに―受難時代の男性の生と死</strong>



<strong>第1章 「男」という病―男性の生物学</strong>



Y染色体の命運/物学的に女性より弱い証拠/戦争のない社会の男性の役割/妻に発症する昼食うつと夫源病/定年後男性の生き方/定年後の仲間意識と社会参加 



【エッセー 僻目のベビーブーマー論1】「団塊」と呼ばれる世代





<strong>第2章 「男子」として生まれた「不幸」</strong>



「おまえ幸せかい?」/高等教育は今や世界的に女子優位 /勝負は高等教育に進む前についている/「お父さん、息子さんに本を読んであげてください」/男の子は学業をサボることを誇りにする/ギャップはなぜ拡大したのか/形式的教育における学力差は何をもたらすのか/男子の「幸福」 



【エッセー 僻目のベビーブーマー論2】戦後文化の衝撃





<strong>第3章 寄る辺のない若年男子―若年層における孤立問題の男女比較から</strong>



男性と孤立問題/危機に直面する若年男子/若年男子の孤立の実態把握/孤立とは何か/「孤立」はなぜ問題なのか/男が孤立に陥りやすいという根拠/「男らしさ」が男を孤立させる/無視できない若年層における孤立者の規模/若年男子の九人に一人は孤立状態にある/男性は相談先が少ない/男性は友人を頼りにできない/分析から明らかになったこと/「相談できない男たち」の行く末 



【エッセー 僻目のベビーブーマー論3】中年クライシス





<strong>第4章 「男」は病気か? ―メタボ健診と男性</strong>



生物学と社会学のはざまの男たち /男性の身体をめぐる状況/特定健診と中年男性/医療費適正化という課題/強壮肥満/男性の生活態度/国保での特定健診/欠点も多い制度だが……/いつもこころにメジャーを



【エッセー 僻目のベビーブーマー論4】劣化する財産





<strong>第5章 男はなぜ自殺するか―女性の労働参加と男性の自殺</strong>



一九九八年の日本の自殺増加について/不景気や失業に弱い日本の男性/社会によって異なる自殺と経済との関係/なぜ日本の男性自殺は増えたのか/社会変化のはじまりはどこから?/女性の社会参加はどうかかわっているか?/他人に合わせる顔がなくなるとき 



【エッセー 僻目のベビーブーマー論5】年金・介護







<strong>第6章 単身男性の街</strong>



生活保護のパラドクス/釜ヶ崎とは/単身男性の街へ/生活保護を受けて孤立する/他の住人とのいざこざ/

アルミ缶回収と猫の餌やり/将棋盤上の付き合い/心地よい距離/男らしさを突き崩すのではなく 



【エッセー 僻目のベビーブーマー論6】「団塊」効果





あとがき

参考文献

執筆者一覧

伊藤公雄[イトウ キミオ]
伊藤公雄
大阪大学人間科学研究科教授を経て、現在京都大学大学院文学研究科教授

山中浩司[ヤマカ ヒロシ]
山中浩司
大阪大学人間科学研究科教授

石川 翠[イシカワ ミドリ]
石川 翠
神戸新聞記者・大阪大学人間科学研究科博士前期課程卒

石蔵文信[イシクラ フミノブ]
石蔵文信
医師・大阪大学大学院医学系研究科保健学科准教授を経て、現在大阪樟蔭女子大学教授

阪本俊生[サカモト トシオ]
阪本俊生
南山大学経済学部教授

橋本 満[ハシモト ミツル]
橋本 満
元大阪大学人間科学部教授・甲南女子大学名誉教授

平野孝典[ヒラノ タカノリ]
平野孝典
大阪大学人間科学研究科博士後期課程単位修得退学・京都女子大学(他)非常勤講師

古川岳志[フルカワ タケシ]
古川岳志
大阪大学・関西大学(他)非常勤講師

内容説明

闘う男たちが闘えなくなった社会に、男子として生まれた不幸とは。「死に方編」とともに気付く、諦めの男性学。

目次

受難時代の男性の生と死
「男」という病―男性の生物学
僻目のベビーブーマー論
「男子」として生まれた「不幸」
寄る辺のない若年男子―若年層における孤立問題の男女比較から
「男」は病気か?―メタボ健診と男性
男はなぜ自殺するか―女性の労働参加と男性の自殺
単身男性の街

著者等紹介

伊藤公雄[イトウキミオ]
大阪大学人間科学研究科教授を経て、京都大学大学院文学研究科教授

山中浩司[ヤマナカヒロシ]
大阪大学人間科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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katoyann

13
男性性をテーマとした論文集。生活に根ざした実践と意識を重視するテーマが並んでいて、身近に感じられて面白かった。 気になった部分だけ書いてみる。 男性の自殺率が北欧やアメリカで低下傾向にあるのは、女性の労働収入が上がり、男性が稼ぎ主役割を負う必要が無くなったからということらしい。対して日本は男性稼ぎ主型モデルを脱却できないために男性の自殺率が高くなるという説明があった。 その説明も含め、全般的に分かりやすく、タメになる本だった。 2020/12/21

乱読家 護る会支持!

4
歴史的に男性社会が続いてきた(ように見える)のは、戦争が有り、筋肉による労働が主な仕事であったから。戦争がなく、IT社会になりホワイトカラーが主となった日本社会。学力、コミュニケーション力、注意力、ストレス耐力、しなやかさなどなど、、、全てにおいて女性が勝るわけで、男性は社会から不要になる日は近い。頑張れ男子!2017/01/06

星辺気楽

3
少し前の書籍ではあるが、最近の政治家たちの女性蔑視の発言を聞くにつれ、弱い男がまだ「威張っている」この国の病理を見る思いである。2021/02/28

くらーく

1
男は厄介だね。人と関わりたがらないのに、人と話したいとか。2016/11/19

読書無職

0
読了2022/01/06

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