内容説明
国家から死を突きつけられて人はよく耐えられるだろうか?これは遺書ではない。三菱重工爆破事件で死刑が確定して10年、獄中にあって22年の著者が、尊厳と自由を剥奪された拘束の中で生み続けている言葉であり、過ちを贖いつつ生き続けるメッセージである。
目次
第1章 確定死刑囚の生活
第2章 確定死刑囚の日記
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayumi Katayama
21
著者は、連続企業爆破事件を起こしたテロリストだ。三菱重工爆破事件で8名の死者を出した。最高裁で死刑確定。犯した過ちを彼らがどうとらえているのか。それが最も知りたかったことであるが、そういう意味ではいささか物足りなかったかもしれない。事件についての記述はほとんどなく、死刑囚の置かれた環境、死刑廃止について、友人知人のこと、といった内容が多かったか。ただ、彼が事件のことを忘れ去っているのかというと、そういうわけではないようだ。2020/08/01
user
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自己批判とか反省もちょくちょくあらわれるが、全編に漂う「われは被害者」といった雰囲気は「おまいう」としか思えない。2020/01/01