内容説明
時代は戦国時代鉛活字の漢字とひらがなで『どちりいな』が印刷され出版されたその仕掛け人こそアレッサンドロ・ヴァリニャーノ日本印刷文化史の序章に燦然と輝く彼の秘話・挿話。日本に活版印刷をもたらしたバテレンの物語。
目次
ちっちゃな騎士さま
メルチェリエ通りの書店で
つかの間の栄光と生涯の恥辱
司祭になり、東インド巡察師に
巡察の旅の最後が日本だった
まさにザビエルの三十年後だった
有馬でひらめいた「活字印刷」
日本最初のキリシタン大名 大村純忠
豊後で得たものは大きかった
信長に気に入られる
少年使節の計画をかためる
少年使節の船出
ゴアでの失意
国字活字に燭光
リスボンからの便り
ローマ教皇の謁見を受ける旅
リスボンでの印刷修行
日本人、コンスタンチノ・ドラード これを版に刻するものなり
日本最初の活字印刷所が加津佐に
秀吉との会見
日本最初の国字活字本『どちりいな・きりしたん』
加津佐から天草へ、そしてマカオ
三度目の日本で
晩年、そして、それから
著者等紹介
青山敦夫[アオヤマアツオ]
愛知県岡崎市生まれ。早稲田大学第一文学部に学び卒論はカトリック作家、フランソワ・モーリャックの「小説における心理描写」。紀元社出版の編集部を経て大日本印刷の企画制作部門CDCにコピー・ライターとして入社。マツザカヤのPR誌『新装』、三菱鉛筆の『ゆにーく』など担当、大阪万博では「日本館」のガイドブックの企画編集。その後、CDC中部支局長。主なるクライアントはトヨタ、デンソー、ブラザーなど。以降、本社広報室長、兼任のICC本部長としてギンザグラフィックギャラリーの運営。理事就任。定年で関連の(株)トランスアート社長。スリーGブックス刊行にも携わる。退職後、印刷文化研究グループ神田川大曲塾、印刷図書館木曜会のメンバーをつとめ、現在は執筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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