内容説明
重症のガンに冒され、死の淵に立つ妻!―生と死の深淵を見据えつつ、女とは、男とは、夫婦とは、人生とは何か、名誉とは、孤独とは、祖国とは何かを根源から思索する、自死の予感をも孕む、感動的作品。
目次
1 生と死―永劫と刹那が応答している
2 女と男―言葉におけるかくも絶大な隔たり
3 金銭と名誉―「美田」を「高楊枝」で歩く
4 孤独と交際―煉獄にも愉快がないわけじゃない
5 幼年期と老年期―三つ子の魂は百まで生きる
6 異邦と祖国―「何か」が涜神のあとにやってくる
著者等紹介
西部邁[ニシベススム]
評論家。1939年3月、北海道山越郡長万部町に生まれる。1958年、東大教養学部(駒場)に入学。結成されたブント(共産主義者同盟)に加盟。在学中は東大自治会委員長、全学連の中央執行委員として「六〇年安保闘争」で指導的役割を果たす。1964年、東大経済学部を卒業。1971年、東大大学院経済学研究科理論経済学専攻修士課程修了。横浜国立大学経済学部助教授、東大教養学部助教授を経て、1986年、東大教授(社会経済学専攻)に就任するも、1988年、人事問題のもつれをめぐり、辞任。評論家をつづけるとともに、鈴鹿国際大学客員教授、秀明大学教授・学頭を歴任。1994年より月刊オピニオン雑誌『発言者』刊行。2003年より『北の発言』刊行、翌々年より『表現者』(隔月刊)顧問。1983年、『経済倫理学序説』で吉野作造賞、翌年、『生まじめな戯れ』でサントリー学芸賞、1992年、その評論活動にたいして第八回正論大賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Nobuyoshi
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