妻と僕―寓話と化す我らの死

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妻と僕―寓話と化す我らの死

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784870318519
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

重症のガンに冒され、死の淵に立つ妻!―生と死の深淵を見据えつつ、女とは、男とは、夫婦とは、人生とは何か、名誉とは、孤独とは、祖国とは何かを根源から思索する、自死の予感をも孕む、感動的作品。

目次

1 生と死―永劫と刹那が応答している
2 女と男―言葉におけるかくも絶大な隔たり
3 金銭と名誉―「美田」を「高楊枝」で歩く
4 孤独と交際―煉獄にも愉快がないわけじゃない
5 幼年期と老年期―三つ子の魂は百まで生きる
6 異邦と祖国―「何か」が涜神のあとにやってくる

著者等紹介

西部邁[ニシベススム]
評論家。1939年3月、北海道山越郡長万部町に生まれる。1958年、東大教養学部(駒場)に入学。結成されたブント(共産主義者同盟)に加盟。在学中は東大自治会委員長、全学連の中央執行委員として「六〇年安保闘争」で指導的役割を果たす。1964年、東大経済学部を卒業。1971年、東大大学院経済学研究科理論経済学専攻修士課程修了。横浜国立大学経済学部助教授、東大教養学部助教授を経て、1986年、東大教授(社会経済学専攻)に就任するも、1988年、人事問題のもつれをめぐり、辞任。評論家をつづけるとともに、鈴鹿国際大学客員教授、秀明大学教授・学頭を歴任。1994年より月刊オピニオン雑誌『発言者』刊行。2003年より『北の発言』刊行、翌々年より『表現者』(隔月刊)顧問。1983年、『経済倫理学序説』で吉野作造賞、翌年、『生まじめな戯れ』でサントリー学芸賞、1992年、その評論活動にたいして第八回正論大賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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マーク

3
42 色々考えさせられる。時折難しいが良い文章。図書館→手に入れたい。 ●M.おとうさんの面倒を看よう思っていたのに残念だ。でもそれ以外には私は充分に生きた。p76.せめて連れ合いには、その果たせなかった希望の軌跡を覚えておいてもらいたい。できれば誰かに伝えて欲しい。 ●女、メトミニー換喩、繋がり表現、細かく追求、精神の水平運動、現実主義 2020/10/11

Nobuyoshi

0
私より3つ年上。大腸がんの奥さんを巡り自身の死を重ねて〈連れ合い〉の死を詰めていく。もちろん私にも痛切な問題だが。2016/02/20

にむけん

0
悲しみがものすごく伝わってくる。 良い本である。2015/08/25

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