内容説明
TPPテキストチームが分析したTPP協定書6000ページの内容からわかった衝撃の真実!政府に国民は騙されている。
目次
第1章 米国ではTPP協定を批准できない!各国の複雑な状況
第2章 日本の農業はTPPでどう変わるか
第3章 TPPで日本の漁業はどう変わるか
第4章 食の安全が脅かされる
第5章 私達の医療はTPPでどう変わるか
第6章 国有事業と公共調達
第7章 ISD条項で国の主権が損なわれる
第8章 TPPは何のメリットもなく、むしろ雇用を失う
著者等紹介
山田正彦[ヤマダマサヒコ]
元農林水産大臣、弁護士。日本ペンクラブ会員。1942年4月8日長崎県五島市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、司法試験に挑戦し、1969年に合格するも法曹の道には進まず、故郷の五島に戻って牧場を開き、牛400頭を飼育、豚8000頭を出荷するようになる。その後、オイルショックによって牧場経営を断念、弁護士に専念し、主にサラ金問題に取り組む。四度目の挑戦で衆議院議員に当選。2010年6月、農林水産大臣に就任。現在、TPP批准阻止のため、精力的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kentaro
22
アメリカさえ批准できなかったTPP12を日本はアメリカ抜きでも進めたことに批判している。 地方はますます購買力のない年寄りが多くなって、若者は職を求めて都市部に出ていくことが常態化してきた。民間の会議体、日本創成会議は2040年には全国で896の市、区、町村が消滅可能性都市になると2014年5月の時点で指摘している。TPP協定が発効したら、地方に残っている工場も次々にベトナム、マレーシアなどに出て行って、地方都市では貧困世帯が増えて、日本創成会議の予測よりも早く地方の市町村は破綻してしまうことになる。2019/04/21
yuui02
8
とにかくTPPの肝はISD条項で、TPPとは民主主義、国家主権や憲法が形骸化し多国籍企業がその上に君臨する恐ろしい協定。国が国民の健康、安全を守ろうと規制でもしようものなら多国籍企業から、商売の邪魔をされたとISDで訴えられて巨額の賠償金を請求される。あとEU、ロシア、中国は遺伝子組み換えを禁止しているが、TPPにより表示義務がなくなった日本が遺伝子組み換え大国になることも恐ろしい。TPPの日本語の正本を求めなかったことが日本に不利になるだろうと山田氏。2016/10/22
なつ
7
やっと読了。TPP…酷い。著者の立場から悲観的な条文の解釈なのかもしれないけれど、この内容の一部でも現実になったらとても不都合です。自動車の関税撤廃が30年後、しかもほぼ起こりえない条件。それで農畜産業、保険、インフラ、医療、自然を多国籍企業に市場開放するなんて頭おかしいよ…。たぶん通っちゃうのだろうなー。どうせ日本人は動かないから。アメリカの1%が世界の1/3くらいを支配するなんてSFみたいな世界があと一歩のところまできている。私はスイスに逃げよう。2016/10/15
ペカソ・チャルマンチャイ
4
ある程度は知っていましたが、ここまでひどいとは・・・。現政権と官僚は、国民をだまして、この国を売り渡すつもりなのか?安倍晋三は、日本の歴史上最悪の首相に間違いない。何もしなかっただけ、鳩山由紀夫のほうがまだましだろう。こうなったら、がんばれトランプ!初志貫徹でTPPをぶっ潰せ。2016/12/22
小林隆
4
後半国会でいよいよTPP批准に向けた国会議論が始まろうとしています。私は自由貿易の拡大、規制緩和には一貫して賛成の立場で、自由貿易を推進する為のTPPには賛成でしたが、アメリカでもトランプ氏はともかく自身が国務長官時代推進していたクリントン氏まで反対という現実に疑問を持ち、読んでみたのがこの一冊。全ての内容に同意とはいかないまでも条約に日本文もないことも初めてしり愕然。国を売り渡すことがないよう疑問点に関しては徹底的な国会論議をしてもらいたいものです。2016/10/08
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