内容説明
原始時代からの人間の歴史を、心のありかたの変遷として語った『共同幻想論』。難解とされるこの本を、臨床心理士の著者がわかりやすく読み解く!なぜ集団を意識した人間は個人を押しつぶすのか。現代人の心の不調を共同幻想の観点からはじめて取り上げる。そして「国家」に代わる次の共同幻想の姿とは…あたらしい吉本理解と世界像がここからはじまる。
目次
第1章 “共同幻想”って何だろう(吉本さんの本当の凄さは“心のとらえ方”にある;共同幻想、対幻想、個人幻想がわかれば『共同幻想論』がわかる ほか)
第2章 『共同幻想論』の“凄さ”って何だろう(原始未開・前古代・古代社会の違いは精神構造の違いである;なぜ『共同幻想論』には縄文・弥生という問題が出てこないのか ほか)
第3章 『共同幻想論』を読む(禁制論:人間は自らを縛りつける“やっかいな生き物”である;第一グループ:原始未開社会(「憑人論」「巫覡論」「巫女論」) ほか)
第4章 『共同幻想論』は“近未来”を予言する(一個人の乳幼児期と人類前史の精神構造は同じと言えるか(関係表出)
言語表現の根源には“内臓表出”と“体壁表出”がある ほか)
著者等紹介
宇田亮一[ウダリョウイチ]
臨床心理士、心理臨床ネットワークアモルフ代表、一般社団法人SPIS(エスピス)研究所理事長。大阪大学経済学部経済学科卒業後、キリンビール(株)山口支社長、(株)キリンビジネスシステム取締役社長、キリンビール(株)横浜工場副工場長。立教大学大学院現代心理学研究科臨床心理学専攻博士課程前期課程卒業後、立教大学心理教育相談所研究員、横浜地方裁判所労働審判員を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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yutaro sata
Asakura Arata
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