目次
第1章 “男装の少女”キャラクターの出発点―手塚治虫『リボンの騎士』
第2章 「傍流」としての“男装の少女”―水野英子『銀の花びら』
第3章 “男装の少女”の成長―池田理代子『ベルサイユのばら』
第4章 “男装の少女”の反復と再構築―オスカル以降の“男装の少女”
補章 “男装の少女”その後―ゼロ年代の“男装の少女”
新補章 “男装の少女”その後二―『リボンの騎士』再び
著者等紹介
押山美知子[オシヤマミチコ]
1998年東京女子大学文理学部日本文学科卒業。2001年専修大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了。2006年専修大学大学院文学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。2014~2016年度専修大学文学部助教。現在、専修大学人文科学研究所特別研究員、専修大学、東京女子大学、日本大学、早稲田大学の非常勤講師として、日本の少女マンガ及び現代文学に関する研究活動を継続中。著書に『少女マンガジェンダー表象論―“男装の少女”の造形とアイデンティティ』(彩流社、第3回女性史学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おでんのたまご
6
女は生まれながらして女になると信じられていた「リボンの騎士」の時代から、徐々に多様化してきた現代。男装は吸血鬼と並んで少女マンガにおけるキラーコンテンツなんだろう。それは性別にとらわれない生き方への憧れでもあり、男性性への憧れ(内面化されたミソジニー)でもあると思う。どちらにせよこうやって表現を読み解いていくのは楽しい。2020/12/19
ジュリアンヌ
3
ホスト部のところだけ楽しくつまみ読みしました。2023/11/25
ankowakoshian11
3
日本の少女マンガのヒロイン像から『男装の少女』という部分にスポットをあてジェンダー表象という切り口で、物語やキャラ造形の構築〜変容を考察した内容。日本最初の少女向けストーリーマンガ→手塚治虫の『リボンの騎士』よりサファイアが出発点であり原点。異性装のことを性別越境とこの著者の中では定義。50年代〜の時代性、社会規範、モラルの定義の変遷により、キャラクターのジェンダーコードの割当の変化を読み解くのは興味深かったが、その当時の人気のある絵柄=ジェンダーコード意識している……かどうかは作者本人のみ→2022/08/12
よっちん
0
研究室2020/12/18