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出版社内容情報
患者が、主体。医療者は、支援者である。
リハビリテーション界の第一人者、上田敏と、国際的社会学者、鶴見和子が、“自律する患者”をめぐってたたかわす徹底討論。
◆「あなたはもう歩けません」――脳出血で左片麻痺の診断を受けた社会学者、鶴見和子。損なわれた機能の代替と回復をひたすらの訓練によってめざすだけの従来のリハビリテーションによってこれからの人生の可能性の扉をすべて閉ざされたかに思えた時、リハビリ界の第一人者、上田敏の「目標指向的リハビリテーション」に出会い、確かな「一歩」を踏み出すと同時に新しい可能性が次々と開けてきた!
◆患者一人一人がもっとも幸せになる人生の目標を医師と患者がともに設定しともにめざす新しいリハビリテーションに取り組み、「人間らしく生きる権利」の回復というリハビリの原点から障害に向き合ってきた上田敏の「目標指向的リハビリテーション」と内発的発展論が見事に呼応、自らが自らを切り開く新しい思想を創出する。それはまさに「自立した患者」のあり方を示すものである。
◆内発的発展論と新しいリハビリの思想における「援助者」の意味をキー・パースン論と開発独裁などを話題にしつつ議論、またリハビリの地域性と内発的発展論、協業と分業、……等々、それぞれが取り組んできた理論の内実に深く切り込む対話である。