知的障害者と自立―青年期・成人期におけるライフコースのために

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  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784865000184
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0036

内容説明

親亡き後の不安払拭のためにのみ語られ、知的障害当事者が「大人になる」ことを視野に入れてこなかった従来の自立論。知的障害者その人を「大人になりゆく人」として捉え、経験しうる出来事を排除しない青年期・成人期のあり方を探るために、他者によるケアとサポートの必要性、原家族からの離脱、セクシュアリティと結婚の三つの側面から整理。暗黙のうちに人々が想定している知的障害者の自立論の限界を明らかにし、新たなライフコースの可能性を提示する注目の論考。

目次

第1章 課題の設定と分析視角(知的障害の定義とライフサイクルの特徴;障害者の自立論 ほか)
第2章 「子」としての知的障害者―ライフコース視点からみる親の自立観(障害者の自立と親;調査の概要(2008年調査) ほか)
第3章 「利用者」としての知的障害者―ライフコース視点からみる支援者の自立観(なぜ支援者の自立観か;支援者が利用者の自立として捉えているもの(2008年調査) ほか)
第4章 当事者の自立観―ライフコースの視点から(知的障害のある当事者の主観を問うこと;当事者の語りにみる自立(2009年調査) ほか)
終章 知的障害者のライフコースと自立(青年期・成人期における知的障害者のライフコース;自立観が内面化する構造とプロセス ほか)

著者等紹介

新藤こずえ[シンドウコズエ]
1978年北海道厚岸町生まれ。北海道医療大学看護福祉学部卒業、北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程修了(博士(教育学))。高知女子大学、高知県立大学を経て、立正大学社会福祉学部専任講師。社会福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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YASU

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青年になれば親元を離れ,同年代の友と交わり性的生活もする.そのあたりまえのライフコースを,知的障害ある人から奪っているのは親,支援者,内面化された社会規範.こうした抑圧的社会がかわっていくために何が必要なのか.考えさせられる.2020/05/26

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