出版社内容情報
アメリカ最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ(RBG)は、差別されている人たちを一貫して支え、納得できないことに反対の声をあげつづけ、社会を変えていきました。RBGを幼少期から活き活きと描いた伝記絵本!
内容説明
わたしは反対!それは、おかしい!まったく賛成できない!意見のちがいから、世界をかえることもできます。ルース・ベイダー・ギンズバーグは、人生を通して、最高裁判事のひとりとして、納得できないことに声をあげつづけることで、少しずつ社会をかえていきました。法服にえりかざりがトレードマークで、「RBG」の愛称で親しまれました。
著者等紹介
リヴィ,デビー[リヴィ,デビー] [Levy,Debbie]
子どもの本を中心に多数執筆。本書“I DISSENT”は多数の賞を受賞。アメリカでベストセラーになった。元弁護士、元新聞編集者。現在メリーランド州で夫と暮らしている
バドリー,エリザベス[バドリー,エリザベス] [Baddeley,Elizabeth]
カンザス大学でイラストを学んだのち、ニューヨークの美術大学で修士号を取得。パワフルな女性の伝記絵本をたくさん描いている
さくまゆみこ[サクマユミコ]
出版社勤務を経て、翻訳家となる。JBBY会長、「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表。日本絵本賞翻訳絵本賞、産経児童出版文化賞など受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しげ
70
ギンズバーグ元判事が亡くなって3年が経ちます。移民の多いアメリカ合衆国にあって元判事もユダヤ系移民両親の子として生まれます。本書でも触れられている様に人種、性別で差別を受けて育ちました。人が生まれ育つ環境は大事だと思うが元判事を見ていると強い信念が何よりも大切と教えられる。話が逸れてしまうが少子化、人口減、人手不足が懸念される昨今、日本も移民受け入れを真剣に考える時期なのかと思えてしまう。2023/05/24
クリママ
44
アメリカ最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグの物語。人種、男女など不当な差別に対して、はっきり異議を唱え、社会を変えていった女性。彼女の功績は素晴らしい。でも、あまりにパワフルな表現、イラストや肖像で、ちょっと引いてしまう。なんでも気に入らないことに反対と言えばいいと誤解を与えてしまうのでは思うのは杞憂か。巻末の彼女の写真を見ると、絵から受ける印象とはまるで違うその美貌に驚く。悲しい時も辛い思いもあっただろうけれど、美貌、明晰な頭脳、強い意志、そして、暖かな家庭、なんか平等でないと思うのは私の僻みね。2023/05/08
zero1
43
不平等と不公平に抗い続けたギンズバーグ判事。33年生まれ。【犬とユダヤ人はお断り】や左利き、女性差別に疑問を持った。母の死とマーティンとの結婚、出産。料理が上手く、実に良くできた夫!【それは違う!】との想いを持ち法科大学院に進む。だが女性に仕事がない。93年クリントン大統領により連邦最高裁判事に任命。【RBG】と呼ばれた彼女はまさに【リベラルの星】だった。27年間判事を続け2020年に亡くなる。彼女の死後、保守派が優勢に(後述)。こうした絵本がある限り、彼女の遺志は絶えない。2024/04/20
たまきら
36
確かに彼女は反対してきました。同時に、その素晴らしい頭脳と語彙力が活かされたことばは、攻撃的というよりも理解を求めるものも多かったと思います。…まあ権力者に対しての言葉はなかなか攻撃的だったかな。“Reacting in anger or annoyance will not advance one’s ability to persuade.” — Ruth Bader Ginsburg2023/08/18
ヒラP@ehon.gohon
31
女性のアメリカ最高裁判事として、反対意見を貫き通した、ルーズ・ベーダー・ギンズバーグの生涯を描いた伝記絵本です。 タイトルと絵で、彼女は過激な反対主義者であったり、怒りの人のように思えてしまうのはどうでしょうか。 意志を曲げない強靭さを感じつつ、彼女が選ばれてアメリカ最高裁判事になった経緯を受け取りました。 少しあくが強過ぎる絵本かも知れません。2023/01/13