ドナーで生まれた子どもたち―「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

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ドナーで生まれた子どもたち―「精子・卵子・受精卵」売買の汚れた真実

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  • サイズ 46判/ページ数 485p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863135376
  • NDC分類 495.48
  • Cコード C0036

出版社内容情報

私は、母と「誰かの精子」の間に生まれた――

不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が暴く。

人間の倫理を問う、出色の科学ノンフィクション。



オーストラリアの著名ジャーナリストである著者は、27歳のとき、自身がドナーによる精子提供で生まれたことを知り、生物学上の父親を探す調査を開始した。

いまやドナーによる懐胎(DC)は世間の認識以上に広く浸透しているが、その実情は世間の想像以上に異様で、多くの問題をはらんでいる。

DC児たちにドナーが誰かを知る権利は保証されていないため、持っているかもしれない遺伝性の疾患や、いるかもしれないきょうだいの存在、あるいはその数を知るすべはない。

本書は「第三者の生殖細胞から誕生した人間」について、また「人間を繁殖させること」について、DCの当事者が10年という歳月をかけて綴ったものである。





母の不妊治療医ヤン・カルバート自身が精子ドナーだと知り、

これまでに世界各地から75人の異母兄弟を見つけたジョーイ・ホフマンによる国連でのスピーチより:

「自分が大量生産された人間というモノのひとつに思えてきます。(中略)

どうかお願いです。これからは子どもたちの基本的な権利や利益を、優先リストの最下位に置くのではなく、最優先にするように努めてください」




内容説明

不妊治療と生殖ビジネスの深い闇を、当事者が暴く。人間の倫理を問う、出色の科学ノンフィクション。

目次

父だと思っていた人
私を失った私
人工授精の始まり
体外受精とビジネスの幕開け
失われた情報
法の不在
養子縁組制度とDC
声を上げるDC児たち
リスクとともに生きる
ずさんな医療記録〔ほか〕

著者等紹介

ディングル,サラ[ディングル,サラ] [Dingle,Sarah]
国営放送であるオーストラリア放送協会(ABC)の調査報道記者兼司会者。テレビ番組、ラジオ番組で時事問題を扱い、国内でその年の最も優れたジャーナリズムに贈られるウォークリー賞を2度受賞。その他にも、オーストラリア国連協会メディア平和賞、アムネスティメディア賞など受賞歴多数。本書が初めての著書である

渡邊真里[ワタナベマリ]
法政大学文学部卒業。ソフトウェア開発会社、翻訳会社に勤務後、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

77
以前から人工授精には疑問を感じていました。どこまでが事実なのかわからないけれど、優秀な頭脳を持った者の精子だけを提供しているといった話も聞いたことがあります。ただ、一人の精子が何人に提供されているのだろうかと考えたときに、それはとても恐ろしい世の中だと思いました。著者は自信がドナー提供で生まれたことを知ったことをきっかけに、この著作を発表したのだが、当事者としての苛立ち、不安、恐怖がストレートに感じる一冊です。2023/01/25

クリママ

49
ドナーによって生まれた子供たち(DC児)については、角田光代氏の「ひそやかな花園」で読んだように思う。が、DC児であること知らされたのちの苦悩は当事者自身のこのノンフィクションで初めて知った。27歳の時に母親から聞かされ、生物学上の父(ドナー)を探す過程が詳細に綴られている。親の希望から病院側は他人の精子を使い受精させる。DC児は自分の遺伝的要因(HIV含む)や多数いる可能性のある異母兄弟と性交してしまう危険性からドナーについて知りたくても、過去現在共に法的整備がなく、病院、医師の都合や勝手な忖度から⇒2023/05/14

kan

25
提供精子で生まれたジャーナリスト本人が書く、提供精子・卵子・胚による懐胎の多岐にわたる問題が重たい。生命倫理に反する生殖ビジネスと法整備が衝撃的で、生理的嫌悪感をおぼえ読むのがつらかった。人間ひとりを生み出すことの意味が軽んじられ、出自を知る権利がなく、数千人のきょうだいがいる可能性があり、遺伝病の情報も得られず杜撰な記録管理と隠蔽がなされた事実は人間の尊厳を奪うものだ。ドナーは善意の第三者の場合もあれば担当医のこともあることに戦慄した。細胞や臓器の売買の問題も含め倫理にかなう国際法の整備を急ぐべきだ。2023/04/02

宇宙猫

22
★★★ 精子提供で生まれたことを知った著者が提供者を探すが、記録の破棄・業界の杜撰な管理と隠蔽体質・法の壁などに阻まれる苦しい思いをする。DCに対する感情的な非難に貫かれているのが少々苦痛。半兄弟が何十人、もしかしたら千人単位でいるかもと思ったら冷静ではいられないだろうとは思うけど、社会問題とし提供ビジネスの闇を世に出す部分は、ジャーナリストとしては中立性も欲しかった。D2023/01/22

いっちゃん

21
有事の移植用にパーツとして生産された子どもの話と勘違いしていました。作者のサラさんはドナーから提供された精子で生まれた当事者。それを27歳で偶然知り、自分のルーツを探ります。どこまでを、誰が、どんな責任を負い生命を誕生させるのか。本当に難しいと思う。簡単な話のはずがない。だって生まれた命に対して十分な責任を取れる人なんてどこにもいないもの。DC児自身がDC児を作るべきじゃないと言っている。私はここに真実があると思う。2023/01/05

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