出版社内容情報
日本の「農薬」の安全基準は、世界に逆行して緩和されている。「遺伝子組み換え」また「ゲノム編集」食品の安全性は、いまだ確立されていない。「高密度飼育」された家畜は病気に苦しんでいる。肉の代替品として注目される「フェイクミート」はいったいどのように作られているのか……。
身の周りに当たり前にある食品は、実は、こうした問題を抱えている。私たちは何を食べているのか、改めて問い直したとき、日本が抱える食糧危機問題が見えてくる。
「食糧危機はすでに始まっている」と説いた、東京大学 鈴木宣弘氏の特別メッセージも必読。
内容説明
農薬、遺伝子組み換え、ゲノム編集、高密度飼育、フェイクミート―食糧危機は間近なのではなくてもう始まっている。東京大学・鈴木宣弘氏、特別メッセージを寄稿。
目次
1 私たちは何を食べているのか 深刻化する農薬汚染
2 私たちは何を食べているのか 脱農薬・有機を求める潮流
3 私たちは何を食べているのか 驚くべき、農家の自家増殖禁止
4 私たちは何を食べているのか 求められる「アニマルウェルフェア」
5 私たちは何を食べているのか まだまだ安全性が確認されていないゲノム編集食品
6 私たちは何を食べているのか 食料自給率を高めよう
特別メッセージ 食糧安全保障の危機と打開策(鈴木宣弘)東京大学大学院教授―「日本の種子(たね)を守る会」講演から
著者等紹介
安田節子[ヤスダセツコ]
食政策センター・ビジョン21代表。NPO法人「日本有機農業研究会」理事。一般社団法人「アクト・ビヨンド・トラスト」理事。日本の種子を守る会常任理事。1990年~2000年日本消費者連盟で、反原発運動、食の安全と食料農業問題を担当。2009年~2013年埼玉大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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