感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
6haramitsu
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文字大きくて読みやすい。蜘蛛の糸、何となくだったけど、今回ちゃんと読んでみた。こんなに短いお話に、なんとも含蓄が多いお話。生前に蜘蛛を殺さなかったっていう行いで、この様な果報があるんだな。やっぱり虫とか人とか目に見える事は違っても、命という点では平等、その智慧に基づいた慈悲の心は、もはや真理。その後の短編のお話も、何とも薄気味悪かったりで、大正昭和初期の雰囲気が感じられる。これが「ぼんやりした不安」なのか?追憶は芥川本人の記憶なのかな面白いし、最後のマッポンは、言葉のプロでもこう思うのかと楽し。2022/09/11