内容説明
男性性(マスキュリニティ)が立脚するパラダイムは「機械論パラダイム」であり、規格品の「ものづくり」や、定型的な「制度運営」をもっぱらとする世界ではこのパラダイムは有効であった。しかし、現代のような「全体」と「部分・要素」を分けること自体に問題がある複雑系社会では、“いのち”を育む性である女性性(フェミニティ)にいっそう親和的なパラダイム、「生命論パラダイム」が有効である。この生命論パラダイムによって、「働く」という人間的営為を包括的に捉え直すならどういう世界が新たに見えてくるか、それを本書では考察している。
目次
1 「仕事」の流儀(経営という現象;“いのち”の営み ほか)
2 「卓越」という生き方(「卓越」とは;中堅社員のあり方 ほか)
3 「生きる」とは(魂の自由を生きる;「美」を生きる ほか)
4 「自分」を生きる(自分は嘉されている;自分はハタラキである ほか)
著者等紹介
花村邦昭[ハナムラクニアキ]
1933年、福岡県生まれ。学校法人大妻学院理事長。東京大学経済学部卒業。(株)住友銀行(現三井住友銀行)専務取締役を経て、1991年、(株)日本総合研究所社長に就任。会長を経て現在同社特別顧問。2007年、学校法人大妻学院常任理事に就任。2008年より現職。著書に、『知の経営革命』(東洋経済新報社2000年、日本ナレッジマネジメント学会賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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