内容説明
本書は俳文ではありません。著者であるラヌー氏は「俳句小説(ハイク・ノベル)」と呼んでいます。著者が試みたのは伝統的な俳句と現代小説、それぞれの要素を掛け合わせることでした。別の観点では、これはフィクションをよそおった「句作マニュアル(ハウ・トゥ・ライト・ハイク)」でもあります。日本が誇る俳句マスター小林一茶(英語版では「一杯の茶Cup‐of‐Tea」)が、時は江戸時代から現代アメリカ、場所は一茶の生まれ故郷・信濃から、ニューオーリンズ、ネブラスカをへて、また日本各地へ、縦横無尽な奔放さで活躍する、コミカルでスピード感ある物語です。
著者等紹介
ラヌー,デイヴィッド・G.[ラヌー,デイヴィッドG.][Lanoue,David G.]
1945年、ネブラスカ州オマハ生まれ。1981年にネブラスカ州立大学で英文学博士号を取得。現在、ニューオーリンズにあるゼイヴィア大学英文科教授。俳句作家でもあり、欧米や東欧の俳誌に俳句や俳句に関する論文を執筆している。ニューオーリンズ俳句協会の創設者の一人であり、アメリカ俳句協会の活発な会員でもある
湊圭史[ミナトケイジ]
1973年生まれ。英文学研究者。大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。