不登校・ひきこもりを生きる

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784862280480
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0011

内容説明

不登校・ひきこもりの本質とはなにか。親はどうすればよいのか。集団を拒否する不登校・ひきこもりは、一人で自分や空想の他者と対話し、再生していく貴重な体験。そのプロセスを保障することがなにより大切だと著者は主張する。親や周囲がその状態を否定的に捉えて非難したり、外に無理やり引き出そうとすると、ひきこもりをいっそうこじらせたり、家庭内暴力などの悲劇を生む。すぐれた精神科医が、世間一般の見方を転換し、さらに、対応の原則など100の疑問に答える。

目次

第1章 不登校・ひきこもりを考えなおす(一人ぼっちという大切な時間;登校拒否・ひきこもりを生きる;ライフステージとしての「ひきこもり」;ひきこもりと若者の人権)
第2部 高岡健さんへの100の質問(登校拒否・ひきこもりの本質と実態;登校拒否・ひきこもりの要因;登校拒否・ひきこもりへの対応の原則)

著者等紹介

高岡健[タカオカケン]
現在、岐阜大学医学部准教授。精神科医。日本児童青年精神医学会理事。1953年徳島県に生まれる。岐阜大学医学部卒業。岐阜赤十字病院精神科部長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水彩

12
斎藤環とは、また違った引きこもり論。政策や社会から切り込む。引きこもりの絶対的な人権論。2018/12/20

コユキ キミ

3
人生の間に、引きこもりは必要である。世間のシステムや学校の仕組みが引きこもりを生んでいると。現在の学校は、生きていくための教育を行う機関になっていない。 その主張に対して、どうしても人間のやることだから、例外が発生する。後半のかなりの部分を質疑応答にさいて、その例外に対応しているところに好感がもてる。2014/01/06

すわ

2
今まで読んだひきこもり関係の本とは全く違う考えが多々出てきて衝撃的でした。 とにかくその人自身を信じて受け止める姿勢が大切だとわかり、読んで良かったなぁと思いました。 やっぱり、一冊読んで「この考えが正しいんだ!」と即判断してしまうのではなく、たくさん本を読み、様々な考え方を知った上で自分はどうするか、を考えなければいえないんだなぁと思いました!2015/05/28

shebifz4uu14

1
誰しもがひきこもりをする時間が必要なんだというのは極論のようにも思えたけど、でも自分と向き合うためにひきこもる時間が人生において必要な人がいるという考え方は共感できた。2018/07/13

newpapa

0
 この本と自分の人生を照らし合わせ、確かに著者が言うように人は誰しも、立ち止まる時期が必要であったと感じた。  心の声とまでは言わないが、それに通ずるなにか、精神上のホメオスタシスというかそのようなものがあると感じた。 その声というか体調というか、その声を聞けるかまたは不合理と無視するか、そこに大きなターニングポイントがある気がする。だが、自分が置かれている環境も自らの人格の外在化されたものであるから、出ることは難しい。そのために、不登校というドロップアウトは必要なのだろう。2019/05/25

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