内容説明
本書には、著者がさまざまな機会に雑誌、月報等に発表した『近代日本奇想小説史』に関係する内容を扱った文章を集め、収録した。
目次
第1部 さまざまな角度から(日本SF英雄群像;古典SFに描かれた日本人の宇宙像;明治の冒険小説と民族解放思想;日本秘境冒険小説の発掘;少年スーパー・ヒーローの誕生と系譜;少年小説に見る悪漢・怪人・怪物たち;近代日本奇想小説史―番外編 児童向け戦後仙花紙本の奇想小説;明治冒険雑誌とその読者たち―“探検世界”を中心に;“新青年”とSF―海野十三を中心に)
第2部 個人研究(日本古典SFを見直す―杉山藤次郎とは何者か?;明治のSFと井上円了;押川春浪と「日露戦争写真画報」;民間マルチ学者・中山忠直という人;海野十三の執筆媒体;『新戦艦高千穂』へのノスタルジック・アプローチ)
著者等紹介
横田順彌[ヨコタジュンヤ]
1945年佐賀県生まれ。68年法政大学法学部卒業、71年SF小説「宇宙通信X計画」でデビュー。88年『快男児押川春浪』(共著)で第9回日本SF大賞受賞。2011年『近代日本奇想小説史明治篇』で第32回日本SF大賞特別賞/第24回尾崎秀樹記念・大衆文学研究賞受賞。日本古典SF研究の第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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