アナーキズム―政治思想史的考察

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アナーキズム―政治思想史的考察

  • 森 政稔【著】
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  • サイズ A5判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861827068
  • NDC分類 311
  • Cコード C0010

出版社内容情報

アナーキズム思想研究の決定版!!

近年の民主主義への鋭利な分析で注目されている論者が、これまで長年取り組んできた研究成果を結集させた待望の一冊

私が本書で試みたいことは、アナーキズムに関連する思想を、実践的な運動としてのアナーキズムから相対的に距離を設けて、政治思想や政治理論の歴史のなかで「アナーキズム的モーメント」が果たしてきた役割を学問的に明らかにしようとすることである――「まえがき」より

アナーキズム的モーメントとは?
狭義のアナーキズムのように正面から統治や支配を否定しようとする考え方に限らず、統治することにはたとえ民主主義であっても深刻な限界や自己矛盾、正当性の欠如などがあることを明らかにし、またこのような統治の限界や正当性の欠如には理由があることを承認するような、より広い思想的契機のこと。

内容説明

アナーキズム思想研究の決定版!!近年の民主主義への鋭利な分析で注目されている論者が、これまで長年取り組んできた研究成果を結集させた待望の一冊。

目次

序章 アナーキズムとアナーキズム的なものの概念をめぐって
1 アナーキズムの思想的意義(アナーキズム的モーメント)
2 先駆者たち(W・ゴドウィン―合理性と判断力;M・シュティルナー―自己性と差異 ほか)
3 マルクス、プルードン、フランス社会主義(マルクス―国家を超える市民社会;プルードン1 ジャコバン主義批判 ほか)
4 その後の展開(ベンジャミン・タッカー―アメリカ的アナーキズムの系譜)

著者等紹介

森政稔[モリマサトシ]
1959年三重県生まれ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程中退。筑波大学社会科学系講師などを経て東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻教授。専攻は政治・社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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buuupuuu

21
ゴドウィン、シュティルナー、プルードンという初期アナーキズムの思想家とされる人たちを扱う。彼らはマルクスやバクーニンなどとの関係から一面的に理解されがちであるが、それぞれの固有の文脈に置き直して理解しようという試みである。三人に影響関係はなく、一絡げにもできないが、彼らの時代に「社会」というものが発見され、彼らもまた何よりもまず社会というものを問題にしたのだとは言えそうだ。そこから正義や自由や所有について再考しようとしたのである。また彼らは革命と距離をとり、政治的でない領域に漸進的な秩序を見出そうとした。2023/04/24

Myrmidon

4
だ、騙されたぁ! …といって、著者や出版社に非があるわけでなく、自分が勝手に勘違いしただけだが。以前に読んだ「森元斎」氏の著作だと勝手に思い込み、軽めのスナック感覚で読もうと思ったら、がっちりした政治思想史の論文集だった(笑)。内容は、ゴドウィン、シュティルナー、プルードンを中心に、19世紀半ば以降に成立した「アナーキズム」という枠組みでは捉え損ねてしまう、初期アナーキズム、アナーキズム的モーメントの特徴や思想史的意義を検討する、というもの。前2者は名前すら知らず、プルードンも名前くらいしか知らない自分に2023/06/06

Bevel

3
いろいろ追い詰められた末にアナーキズムに理想を投影する試みは全部しょうもなくなる運命よという感じ。プルードン、ゴドウィンなどちゃんと読むと、アナーキズムという語感に託されがちな破壊的な話はあんまり見えてこない。だからといって、それらが魅力的に見えてくるかといえばそうでないのが残念だけど。。とりあえず逃げずにマルクスをチャリタブルに読んどいたらよいかなと思った。2024/02/09

PETE

3
アナーキズムの源流として取り上げる思想家の人選にはそれなりの渋みを感じるが、著者がアナーキズムに向けている視線がすべてを台無しにする。実際にはアナーキズムは社会構想としては実現に至らなかったわけで、歴史的にアナーキズムとして発現した思想の思想的な問題点、政治学的な問題点をはっきり指摘するなら、(古臭いけれども)ひとかどの学術書として通用するはず。でも、そこから現代のアナーキスト的思想家・活動家に対する批評に移る根拠が弱く、この本を基にアナーキズムに距離を置くなら、しょーもない大学の先生だなと。2023/10/28

mori-ful

1
「現在の「権力ゲーム」は端的にアナーキズムの不可能性を示しているように見える」「「すべては権力だ」という言明は、現代世界の問題に対する何らかの乗り越えとなるのいうよりは、現状をそのまま叙述すること以上ではあり得ないように思われる」(森政稔『アナーキズム』)2023/07/15

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