内容説明
日本語と「私」を超えて―柔軟な言語観、透徹した洞察、映像的“世界語”を駆使した志賀作品の核心に迫り、特殊と刹那から普遍性を求める“日本語文学”の可能性を探究。
目次
序章 ゲーテに共鳴する志賀直哉
第1章 母語不信
第2章 “脱日本語”の真意
第3章 自然観察から得た“世界語”
第4章 凝縮された宇宙空間
第5章 曙光の彼方
第6章 核心をつく文体
終章 特殊から普遍へ
資料
著者等紹介
郭南燕[カクナンエン]
国際日本文化研究センター准教授(博士)。1962年、中国・上海出身。84年、復旦大学を卒業後、お茶の水女子大学に留学。修士・博士課程において日本近代文学を専攻。90年カナダ・トロント大学に留学。93年からニュージーランド・オタゴ大学で教鞭をとる。2008年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。