内容説明
性転換、TS、TGとは何か?米国の最も過激な思想家カリフィアが、多くの当事者・関係者への調査・分析、そして自身の「性転換」の体験をもとに、20世紀におけるTGの歴史と現在、医療者との葛藤、フェミニストとの軋轢、TG内部の相克を描いたTG論の決定版。サンディ・ストーン、野宮亜紀論文を併載。
目次
セックス・チェンジズ―トランスジェンダーの政治学(パトリック・カリフィア)(スペア・チェンジズ―なぜ、そしてどのようにこの本が生まれ出たのか;トランスセクシュアルの自伝―第一の波;父親的存在―ジェンダー科学者たち;バックラッシュ―フェミニズムにおけるトランスフォビア;「ベルダーシュ戦争」とパッシング・ウーマンの愚行―ゲイ学識者のトランスフォビア;現代トランスセクシュアルの自伝 ほか)
帝国の逆襲―ポスト・トランスセクシュアル宣言(サンディ・ストーン)
日本における「性同一性障害」をめぐる動きとトランスジェンダーの当事者運動―Trans‐Net Japan(TSとTGを支える人々の会)の活動史から(野宮亜紀)
「セックス・チェンジズ」は性転換でも、性別適合でもない―解説にかえて(竹村和子)
著者等紹介
カリフィア,パトリック[カリフィア,パトリック][Califia,Patrick]
トランスジェンダー・アクティヴィスト、理論家、レズビアンSM作家。かつては、自らを「サディスト」「レズビアン」「フェミニスト」であると述べていた。『セックス・チェンジズ』第一版(1997年)を執筆した時点では、パット(Pat)・カリフィアの名前でレズビアンの立場を取っていたが、性適合手術を受け、第二版(2003年)では、パトリック・カリフィアと著者名を変え、FTMトランスセクシュアルの立場を取るにいたっている
ストーン,サンディ[ストーン,サンディ][Stone,Sandy]
テキサス州立大学オースティン校先端コミュニケーション技術ラボラトリーの創設ディレクターにして、同校助教授であり、バンフ・センター・フォー・ジ・アーツのシニア・アーティスト、およびカリフォルニア州立大学アーヴァイン校人文リサーチ・インスティチュートのフェロー。映像作家、ロックンロールの音楽エンジニア、神経学学者、社会学者、サイエンス・フィクション作家、パフォーマー
竹村和子[タケムラカズコ]
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科教授。専攻は英語圏文学・批評理論
野宮亜紀[ノミヤアキ]
トランスジェンダー/トランスセクシュアル/性同一性障害の自助・支援グループ「Trans‐Net Japan:TSとTGを支える人々の会」運営メンバー。和光大学非常勤講師
石倉由[イシクラユウ]
小説・評論執筆、翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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