内容説明
地球上から彼らが姿を消す前に―眼差しが語りかける究極の動物写真。その種が直面している脅威や現実を浮き彫りにする文章、とりわけ、この自然界で起きている変化が悲痛なほど速いものであることを示す説得力のある文章が添えられている。
著者等紹介
フラック，ティム［フラック，ティム］ ［Ｆｌａｃｈ，Ｔｉｍ］
写真家。英国王立写真協会から名誉会員の称号を、２０１３年にはノリッチ芸術大学から名誉博士号を授与されるなど、数々の受賞歴がある。拠点とするロンドンで妻と息子とともに暮らしている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
どきっとするほど魅惑的な彼の動物写真。なんだか親密な関係の人の肖像やヌード（ある意味ヌードですが）写真を見ているような、不思議な会話を見ている気持ちになりました。文章も短く、そして簡潔に事実を紹介しており、ドキッとさせられます。ちょっと間が抜けたような、無邪気にも思えるホオジロザメの写真には思わず「かわいい！」と言ってしまいました。2019/06/13
りー
10
撮影から印刷まで超美麗な一冊。動物達の毛の一本一本から肌の肌理まで捉えていて圧巻のクオリティ。2017/12/11
海星梨
5
なんとなく「たまには写真集とか図鑑もいいなー気楽に眺めよう」と思って借りたのですが、一気読みしてしまいました。動物ごとに毛の質感の違いまで分かる写真スゴい。昨夜は、一気の読んだあと、最後に説明があるのに気づいてそこで寝落ちしました。一番印象に残ったのは、ナンバー刻印されたヘサキリクガメたちの写真です。一目で圧巻されましたが、じわじわ「撮影のために一匹一匹集めたんだろうな……」というのが来まして。レッドデータブックを手始めに読んだりして、絶滅種について知識を深めたいです。2019/09/09
の
2
絶滅の危機に瀕した野生動物の写真集。人間との交流によって住む場所や生命を脅かされてきた彼らの眼差しからは、人間という異文化との出会いによる好奇心は無く、ただ自身の将来が保証されていないことに対する不安の表情に満ち足りている。美しい毛皮が畏怖や尊敬の対象となり、狩猟によって減少してしまったのが原因の一つでもあるだけに、見た目の美しさも映えるのだが、写真としては美しさを表現するよりも、羽根や鱗の凸凹まで見えるほど接近する撮影方法によって、生き物としての生々しさを表現している。彼らは鑑賞物ではなく、生物なのだ。2018/02/20
御庭番
1
友達がプレゼントしてくれた！ ナショジオとは違うけれど美麗な写真と、危機に貧している動物達の現状を教えてくれる。 日常として、人類が他の生物に危害を加えない世界を目指したい。2021/02/25
