出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
野博幸著 豊臣秀吉が贅を尽くした「聚楽第」。
近年、新潟県上越市で発見された歴史的な第一級品で、
後陽成天皇の行幸の様子や秀吉御所参内、
当時の京の町が史実に沿って細密に描かれている「聚楽第」は
竣工後、僅か8年間で取り壊され多くの謎を残す。
秀吉を語る上でも欠かせない貴重資料、本屏風の全貌を初公開!
内容説明
2009年秋、新潟県上越市で初公開された“御所参内・聚楽第行幸図屏風”。本書では、1588年の後陽成天皇の聚楽第行幸のみならず、秀吉の御所参内が並置して描かれたきわめて珍しい屏風を、その発見に関わった著者が文献資料と照らし合わせながら、詳細に紹介する。
目次
第1章 御所参内・聚楽第行幸図屏風とは―その意味と重要性
第2章 何が描かれているのか―屏風細見(建物;行列;見物人;行きかう人びとの風俗;働く人びと;子どもたち)
第3章 時代によって聚楽第はどう描かれたか―その他の聚楽第屏風との比較検討(『聚楽第行幸図屏風』(堺市博物館蔵)
『聚楽第図屏風』(三井記念美術館蔵)
『洛中洛外図屏風』のなかの聚楽第
廃墟としての聚楽第)
第4章 屏風に描かれた人物は誰なのか―いつ、誰が描かせたのか
第5章 誰が描いたのか―絵師の謎
著者等紹介
狩野博幸[カノヒロユキ]
1947年、福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程中退(日本近世美術史専攻)。京都国立博物館勤務(美術室長・京都文化資料センター長)を経て、同志社大学文化情報学部教授。専門は桃山絵画と浮世絵を含む江戸絵画。狩野派・長谷川派・琳派・十八世紀京都画派の作品と伝記を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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