内容説明
ビジティング・ティーチャーとは、革新主義期のアメリカ合衆国において誕生し、学校に基盤を置きながら、長期欠席や怠学、学業不振、家庭の貧困や親による遺棄、疾病や障害、文化間葛藤や差別、非行など種々の困難に苦しむ子どもたちの救済・ケア・支援に奔走した人たちである。
目次
序章 「ビジティング・ティーチャーの時代」の今日的意義
第1章 すべてのはじまり―ニューヨーク市公教育協会(PEA)に集った女性たち
第2章 「誰からも嫌われた男」からニュー・ヒロイン登場へ
第3章 精神薄弱児向け特別学級へのコミットメント
第4章 「精神衛生」ブームの中での全米への拡大―一九二〇年代
第5章 大恐慌ですべてが「終わった」のか―一九三〇年代から戦時体制へ
第6章 第二次大戦後の南部諸州における制度化の展開―黒人の不可視化と人種隔離下での活動
終章 改めて、「ビジティング・ティーチャーの時代」を問う
著者等紹介
倉石一郎[クライシイチロウ]
京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専攻:教育社会学。1970年兵庫県生まれ。横浜聖光学院高等学校、京都大学工学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。東京外国語大学教員をへて現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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