出版社内容情報
原子力は日本社会にとって必要不可欠で安全性が高いといっても,原子力発電所立地県の住民には万一の放射線災害の不安や心配が残る。ことに子どもへの影響を心配する母親を対象に,放射線災害やそれに対する自衛策をわかりやすく解説し,これまでの調査を踏まえた科学としての放射線防護の実際を示す。
【目次】
1.原子力に対するお母さんたちの心配
2.世界の核被災地の調査から
3.核と放射線の基礎知識
放射線とはエネルギー
原子と核
核の崩壊と放射能
半減期と放射能の減衰
線量
線量6段階区分
4.チェルノブイリ事故の調査でわかったこと
チェルノブイリ事故は核爆発ではなかった
ソ連は黒鉛炉で日本は軽水炉
現地の医師らの取り組みと、当時の住民たちの避難
甲状腺の被曝と甲状腺がんの発生
事故による全身線量の大きさと、予想される健康影響
低線量の健康影響
現地の暮らし
5.スリーマイル島原子力発電所事故からの想定
6.放射線災害は防護できる─自衛策と課題
放射線防護10の対処法
ヨウ素剤
ヨウ素過敏症 立地県の課題
昆布がヨウ素剤の代用
7.フランスにおける原子力防災の先進性
安定ヨウ素剤の事前配布
リモコンロボット部隊の実力
民間開放されているフランス軍病院の充実
目次
1 原子力に対するお母さんたちの心配
2 世界の核被災地の調査から
3 核と放射線の基礎知識
4 チェルノブイリ事故の調査でわかったこと
5 スリーマイル島原子力発電所事故からの想定
6 放射線災害は防護できる―自衛策と課題
7 フランスにおける原子力防災の先進性
著者等紹介
高田純[タカダジュン]
札幌医科大学教授、理学博士。大学院医学研究科放射線防護学、医学部物理学教室。放射線防護情報センターを主宰。放射線防護医療研究会代表世話人。弘前大学理学部物理学科卒。広島大学大学院理学研究科(核実験)博士課程前期修了、同課程後期中退。鐘淵化学工業中央研究所、シカゴ大学ジェームス・フランク研究所、京都大学化学研究所、イオン工学研究所、広島大学原爆放射線医科学研究所、京都大学原子炉実験所を経て、2004年より、現職。第19期日本学術会議研究連絡委員会委員。鐘淵化学工業技術振興特別賞、未踏科学技術協会高木賞を受賞。日本保健物理学会、日本放射線影響学会、日本放射化学会、日本医学物理学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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