内容説明
ロシアのナロードニキ運動からロシア革命、さらにソヴェート政権の崩壊を経た現代。女性のおかれた状況はどのように変わったか、あるいは変わらなかったのか。世界初の女性全権大使として知られるコロンタイの女性解放論を軸に語る、女たちをめぐる諸問題の再提起。
目次
ポスト・コロンタイの新しい地平に向けて
第1部 コロンタイの生涯(生い立ち―革命家から世界初の女性外務大臣へ)
第2部 著作から読み解くコロンタイの女性解放思想(母性論の集約『社会と母性』;『母親労働者』―母性原理と死の哲学;「誰にとって戦争は必要か?」;コロンタイの女性解放論 ほか)
第3部 ロシア/ソヴェートにおける女性問題(ロシア独特の女性解放運動;新経済政策―ネップと労働者反対派;革命後のソヴェート家族法;女性解放の挫折とその後)
プーチンの少子化対策
資料 アレクサンドラ・コロンタイ「私の生涯と活動から」
著者等紹介
杉山秀子[スギヤマヒデコ]
1943年生まれ。早稲田大学大学院露文学修士。モスクワ大学留学後、駒澤大学にて露語、露文学を36年間教授。同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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