内容説明
大金を遺して死んだ怪しげな下宿人。狡猾な策士に翻弄される青年が命を賭けた謎解きに挑む!かつて英国読書界を風靡し、アメリカ大統領にも絶賛された往年の人気作家、約半世紀ぶりの邦訳書。
著者等紹介
フレッチャー,J.S.[フレッチャー,J.S.] [Fletcher,J.S.]
1863‐1935。ジョゼフ・スミス・フレッチャー、英国、ヨークシャー州ハリファックス生まれ。中学校卒業後、ロンドンに出て新聞社の編集助手となり、1900年に「リーズ・マーキュリー」紙の編集部を辞して専業作家となるまで多数の新聞に関係した。ジャーナリスト時代はA Son of the Soil名義を用い、コラムニストとしても活躍している。文筆家としての仕事は多岐にわたり、ロマン小説、ミステリ、歴史小説、田園喜劇など、幅広い分野で作品を発表
水野恵[ミズノメグミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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飛鳥栄司@がんサバイバー
10
「狡猾な策士に翻弄される青年が命を賭けた謎解きに挑む!」帯の言葉に全てが集約されている。主人公ヒューが挑む冒険譚となっていて、それなりに謎は散りばめられているし、テンポも良いしでライトな感じで読み進められる。ヒューの雇い主の弁護士リンゼーがヒュー以上に冒険譚を楽しんでいいたり、ライバルである地元警察の警察署長とリンゼーの掛け合いがユーモアにあふれていたりと、主人公の周りを取り巻く人々もいい味を出している。謎は読み進めていけば自然と解けるものばかりなので、謎解きの醍醐味は少なめ。楽しみ方を間違えないように。2016/03/23
香菜子(かなこ・Kanako)
3
いつの時代も人間はお金が大好きで強欲なんだと再確認するミステリー。読みごたえがありました。2017/05/10
kuppy
1
テンポが良くどうなるのかと推理する間もなく終わった感じだった。ファーム見習の主人公のフットワークの軽さというか軽率さは若さゆえに微笑ましいが危なっかしいな。2021/10/29