内容説明
美しく、クリティックにパソコン&アート時代の表現とは?―歴史、思想、ソフトウェアの使い方まで。
目次
第1章 メディアアートの流れ(メディアアートとは;コンピュータアートの発祥 ほか)
第2章 メディアアートの諸相(思想史的背景;技術的背景 ほか)
第3章 メディアアート表現の多様性(ジェフリー・ショー―エキスパンデッド・シネマからインタラクティヴ・シネマへ;ジャン=ルイ・ボワシエ―束縛と誘惑のインタラクティヴィティ ほか)
第4章 メディアアートの方法(インタラクティブヴィデオによるオートポートレート(自画像)
メディアアート・ワークショップ ほか)
第5章 メディアアート関連年表―1945~現在
著者等紹介
白井雅人[シライマサト]
東京大学大学院修士課程修了。成安造形大学准教授。NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)学芸員(1992‐1997年)
森公一[モリコウイチ]
大阪教育大学大学院修士課程修了。同志社女子大学教授
砥綿正之[トワタマサユキ]
京都市立芸術大学大学院修了。京都市立芸術大学准教授
泊博雅[トマリヒロマサ]
京都市立芸術大学大学院修了。成安造形大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メガネねこ
1
★★★★★教科書と銘打ってあるだけあって、内容的にも構成的にも良く、解説も明確でとてもわかりやすい。 5つのパートに分かれていて、最初にメディアアートなるものがどのように成立するようになったのかという成り立ち、次にメディアアートとはどのようなものなのかという特徴を幾つかの側面から分析・解説、そして代表的なアーティストの具体的作品を取り上げケーススタディする。 さらには、PhotoshopとDirectorといったソフトを使ったワークショップまで掲載されている。マニュアル通りに作っていけばメディアア2011/01/12
えろこ
0
情報デザイン系の学科に入学した人は、大抵苦悩しますよ、「メディアアートってなにさ!?」と。んでもって、往々にして本書を先生から紹介される訳ですが、これを読んでも、結局よくわからないのですよ。情報デザインに限らず、色んな学科の人が色んな悩みを抱えているかと思いますが、とりあえず何かを作ってみればいいのだと思います。そうすればその内漠然とでも見えてくると思いますよ、「これが俺にとってのメディアアートだ!」見たいな感じで。―以上、美大で頑張ったけど、あまり成果が出なかった残念な先輩より、偉そうなアドバイスでした2010/06/14
doji
0
教科書、と銘打つだけの読み応え、歴史の概観の豊富な作品例で勉強になった。当たり前かもだけれどポストモダンをはじめとする思想的潮流もきちんと合わせて語られているのがよかった。それにしてもメディアアートを学ぶ上で、作品例が載っている本ほどなんとも言えない気持ちになるものはないなあ。こういうときはwebのが圧倒的にアーカイブ性が高い。ほんと当たり前だけれども。2018/04/09