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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
41
「東京店構え」に続く2冊目。今回は全て夜の東京を描写した水彩画でしたが、写真のようで、写真とは少し違った情緒が感じられました。特に雨の夜の絵が多く、どれも独特な味わいが出ている。終わりの方に新海監督との対談が載っていたのですが、そこで「街の景観を変化させるものとして雨が好き」と監督がおっしゃられていて、著者も同じとのこと。雨で濡れた道路や建物に反射した景観が、本当にイキイキと描かれていて、行ってみたいな、雨の日の散歩は考えられなかったけれど、捨てたものではないのかもと思わせてくれました。2021/09/01
momogaga
41
ブックカフェ。東京駅、新橋駅付近の真夜中の風景が淡々と描かれていて、マニアックなイラスト集でした。夜中散歩派なので楽しむことは出来ました(^0^)。 2020/09/01
Roko
26
画集の後半では、彼がどのように絵を描いているのかも見せてくれています。ロケハンをして写真を撮り、気に入った風景や構図を決めていきます。現実通りに描いている部分もあれば、ちょっと変えてあるところもあります。彼が描く風景は写実だけれど、それだけではない何かが宿っているような気がします。それは、その風景に対する愛もあるし、自分の気持ちも乗せているからなのかなぁ。2021/07/02
Tenouji
20
東京の夜の空は明るい。むしろソリッドなビル群と、街の光が夜を演出してるんだな。人が、わずかな光を見出そう、とする背後にある、真の暗闇は、時間と空間を超越する。2019/11/19
高宮朱雀
16
東京店構えの著書の作品集第2弾。今回はタイトルにもあるように夜の景色をメインに描かれている。 外国人ならではの視点というか、日本人では気付かないこの国の美点が著者によって、より引き出されているのではないか。 私は常々、東京という街に寂しさというイメージを持ち続けている。高層の建物がひしめき、多国籍の人種が忙しなく行き交い、そこには微かなゆとりも温かみも感じられない。まるで殺伐をした現代の象徴そのもののような場所。 そこに夢を抱き、憧れた場所でもあったからこそ、余計に作品の随所が胸に刺さって痛い。 2019/10/23