感想・レビュー
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『詩と詩論』が収録されてなくて『詩法』があって、『20世紀』があるのは、要するに『詩と詩論』は復刻版が出てるから買えというわけか笑 『詩と詩論』(=『文学』)が廃刊された後、同じメンバーが中継ぎとして創刊された詩誌だが、後の『20世紀』→『新領土』的な行動主義文学の接近が既にこの頃から見ることが出来るのが面白い。しかし、つくづく、西脇順三郎でも、北園克衛でも、ましてや瀧口修造ではなくて、春山行夫「こそ」前衛詩運動にとって最重要人物なんだよな。このパースペクティブを忘れて、モダニズム詩もクソもないだろう。2017/09/15