内容説明
没後四十年、著者が残していった明治文学研究の豊饒なる世界はいま新しい読み手との出会いを待っている。『柳田泉の文学遺産』全三巻、ついに完結。本巻には自伝的文章、および明治文学史に関する研究を収載した。
目次
自伝的回想(明治文学十話;明治文学随想;大正時代の記憶;大正時代の思い出)
明治文学研究(明治文学の現代的意義;読者的立場の確立―明治文学における試論;明治初期の文学思潮―戯作の諸流派と啓蒙文学;明治はじめの文学 戯作文学のはなし;明治文学史案;明治初期文学と福沢諭吉先生;文学改良運動;政治小説の文体と発想;最初の翻訳文学;初期の西洋小説;沙翁生誕四百年;明治に於ける海洋文学;明治時代に於ける女性文学;明治小説のモデルについて;明治文学に現はれた人間観;資料の蒐集に就いて)
著者等紹介
柳田泉[ヤナギダイズミ]
明治27(1894)年~昭和44(1969)年。青森県生まれ。早稲田大学英文科卒業。厖大な量の古書を蒐集し、実証的な研究を行ったことでも知られる。内田魯庵、坪内逍遙、幸田露伴、三宅雪嶺、木下尚江らに師事して多くを学び、その貴重な証言を文章に残した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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